第7章 第5次イゼルローン攻略戦へ 中編 出陣前のひととき
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マンドはやってくれる。
そろそろ、タイムリミットが来ている。
通常強襲揚陸作戦は突入から20分以内に撤退するのが筋である。
その時点で突入から18分が経過していた。
しかし、あと2分で何が起こるかわからないので第1、4小隊にポイント3−2の防御にあたらせた。
向こうはこちらの逆襲に対処するためにバリケードを張っているに違いなく、我われがいけばほぼ例外なく全滅するのは目に見えていた。
いきなりヘッドセットから
「こちら、機関銃小隊です。
穴倉に反応ありです。」
クレメンツ・マッケルティ少尉の冷静な声が聞こえてくる。
来たな。
やはりそっちが本攻か。
敵は通気口から侵入してきたのだ。
どおりで、ケネス中尉が前線にいないはずだ。
私はそのために銃撃戦ではわが中隊では右に出る者がいない機関銃小隊と特殊作戦歴の長いモレッティ・ハボック少尉の虎の子第2小隊にその迎撃のために待機させていたのだ。
艦橋を攻めるためには艦橋の隣にある電気制御室の通気口からの侵入が最適であった。
何分環境の天井は高すぎ、ロープ降下中は迎撃の的になってしまうため行うわけがなかったし、行われてもいいようにその通気口には模擬爆薬がセットされている。
「クレメンツ少尉、モレッティ少尉後は頼んだ。予定通りによろしく頼む」
両少尉は了解!と元気よく答えて通信を切った。
どうなるか楽しみだ。
10分後
私たちが艦橋につくころには、第2、機関銃小隊は通気口侵入チームを全滅させ捕虜を数名とった状態で待機していた。
ほぼ完勝といってもよかった。
しかし、中隊全体で11名のドロップアウト判定、10名の重傷判定、10名の中、軽傷判定が出たのはいささか痛かった。
我々が敵チームを全滅させた頃には艦隊戦も大方決着がついていた。
第1艦隊は半数が撃沈判定となり、壊滅。第6艦隊も全体の4分の1を失い要塞方面に押される。
この間、第8,2艦隊は混戦状態を作り出し並行追撃を行い要塞への接近を完遂した。
しかし、最後までしぶとく抵抗を続けていたのはハイネセン首都星防衛即応艦隊であった。
最後の最後までビュコック中将の第9艦隊に出血を強い、グリーンヒル中将の第4艦隊にもしぶとく対抗した。
しかし、その後駆逐艦とスパルタにアンによる近接攻撃側面を受け壊滅したが。
その攻撃を仕掛けたのが第2艦隊パエッタ中将であった。
名人芸ともいえる鮮やかさと絶妙なタイミングで駆逐艦攻撃を開始し、スパルタニアンによる攻撃を連動させていた。
無人艦艇突入作戦は極秘事項のため行われなかったが、平衡追撃作戦は成功した。
また、将官捕獲作戦も2つ失敗に終わったもののほかは大成功を収めた。
こうして全体演習は1週間で幕を閉じた。
そして、すぐに特殊作戦課のみならずありとあらゆる部署でA
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