第7章 第5次イゼルローン攻略戦へ 中編 出陣前のひととき
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「こちらニール少尉です!
リューカス少尉が、ドロップアウトされました!
現在、敵に押されています!
ポイント3−3までの撤退許可を!」
ショックだった。
リューカス少尉がやられるなんて…
私は
「ニール少尉!
まず、落ち着け! 深呼吸だ。」
少尉の深呼吸が聞こえる。
「よし、少尉。貴官は今から、第4,3小隊をまとめてポイント3−2まで後退しろ。
こちらから第1小隊を俺が率いていくからそこまで待ってろ。
貴官ならできる。問題ない。」
少尉は了解の返事を送ってきて通信を切った。
私は
「第1小隊!
俺に続け!第3,4小隊の救援に向かう!」
リューカスがやられるくらいの激戦だ。
第3、4小隊も大きく消耗してるに違いない。
敵に分散を許すと厄介なので側面攻撃で一気に戦線の縮小を考えざるを得なかった。
走ること3分。 ポイント3−2
ポイント3−2の側面に到達し、一気に敵の殲滅にかかる。
どうやら、敵は戦端の翼を伸ばすのを嫌ったらしく我々がいるところまでは敵がいなかった。
ケネス中尉は士官学校での後輩で優秀な指揮官だし、優秀な特殊部隊員だ。
しかし、この強襲揚陸作戦っていうのは豊富な地上戦経験がものをいうところが大いにあるといっても過言ではない。
この、側面攻撃もまたしかり。
第1小隊長ユースフ・シュタイン少尉にハンドサインで突入のゴーサインをおくる。
シュタイン少尉はトマホークを持って一気に駆けていった。
私もその後を追う。
私の後続には第1小隊員が続く。
本当は私が先頭を行きたかったんだが、シュタイン少尉は
「いつも中隊長が前でずるいんで、今回くらいは我慢してください。」
なんて言われてしまい、マッケンジー中尉も
「たまにはいいんじゃないんですか。」
なんて言ってくれちゃった。
まったく、どうしようもない奴らだな…
シュタイン少尉はバリケード越しにペイントライフルを連射する特殊作戦コマンド隊員にトマホークを上段から思いっきり振り下ろす。
相変わらず、容赦のないやつめ。なんて、思わず苦笑してしまう。
そういう私も、トマホークで面を打とうとした隊員の腹部を抜き胴でドロップアウト。
白兵戦になればこっちのものだった。
ライフルを連射する兵士が手前2mにいたが、我々にとって2mは目と鼻の先以下である。
トマホークで思いっきりライフルを振り落とし、下から腹部、肩へ向けて思いっきりトマホークを振り上げる。
特殊作戦コマンドチームはこれ以上の出血は無用と
ポイント3−1まで引き上げてしまった。
ニール少尉から報告を受けたところ、
第3、4小隊はドロップアウト合わせて7名。
重傷判定9名
中・軽傷判定3名であった。
結構やられていた。
ほとんどが射撃によるものでなかなか特殊作戦コ
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