暁 〜小説投稿サイト〜
ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第7章 第5次イゼルローン攻略戦へ 中編 出陣前のひととき
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
い。特に前半が」
と言ってまた紅茶を一気に飲み干す。
誰しも修羅場を潜り抜けて今があるのだ。
しかし、今後彼らに起きる修羅場をだれがこのとき想像しただろうか。
あのイゼルローン攻略戦という本当の悪夢を

その次の日、演習は開始された。

まずは艦隊戦からだった。
平衡追撃作戦の手順が何度も繰り返され攻撃側は何度も乱戦に持ち込もうとした。
さすがに、正規艦隊だけあってアグレッサー艦隊も強かった。
しかし、演習3日目。
第9艦隊が第1艦隊の側面に集中砲火(といっても、演習なのでレーザーをあてるだけであるが)を浴びせ、右翼側面から一気に崩れ始めた。
その後、一気に乱戦に持ち込み、われわれの出番である。
私たちはその時帝国軍の捕獲された高速戦艦の中でアグレッサー部隊として待機していた。
この作戦は特殊作戦課の特殊作戦コマンド出身のアレン・ケネス中尉が指揮する。
帝国軍の中は装飾が施され艦橋の戦術スクリーンの周りにも彫刻が施されている。
しかも、通路が碁盤の目のようになっているためライフルの類は使えない。
それでこそ、我々の本領が発揮できるのではあるが。
中尉の指揮する部隊は6個小隊。
これに対して私が指揮するのは1個中隊。
と言っても、我々はローゼンリッターだ。
1個連隊で1個師団に相当する戦力を持つと評価されている我々だ。

3日目の第9艦隊が作り出した乱戦状態から1時間後であった。
艦橋にいたところ、
オペレーターが
「左舷より強襲揚陸艦が接近!敵味方識別信号はレッド!敵です!」
私は、マイクを持ち
「各小隊に告ぐ。予定通りの配置につけ。」
私は、今回の作戦で敵を水際で撃破するのは不可能であるため艦内の奥深くまで引きずりこんで敵を撃破、殲滅することにした。
第4,3小隊は敵を分離させないように後退しながら戦い、遅滞行動をとる。
第1,2小隊は敵の包囲にかかり、第5小隊は我々の側面援護である。
言葉でいうのは簡単だが、地上戦でも艦内戦でも一番厳しいのは撤退戦。
ひきすぎても逆撃を食らうし、攻めすぎても包囲殲滅される。
難しいものである。
迎撃陣地に急いでいると、衝撃!
突入されようである。
マッケンジー中尉から
「敵は第9ブロックに侵入した模様」

「了解。予定通りに10分ごとに3ブロックひけ!」
中尉
「了解!」
どんな相手でも侮ってはいけない。
いくら自分たちに自信があるとは言ってもだ。
私は最終迎撃ポイントで戦術スクリーンを見ながら小隊への指揮を行っていた。
どの小隊もなかなかよくやっていた。
しかし、敵も特殊作戦コマンドだ。
なかなか押されてくれない。
戦線がこう着する。
10分経過
私は
「第4小隊、第3小隊ポイント3−2まで後退せよ!」
すると
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ