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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第7章 第5次イゼルローン攻略戦へ 中編 出陣前のひととき
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ルタニアンは8機。
10分間の高速飛行でその場についたところ、そこにはスパルタニアン3機が30機近いワルキューレと空戦をしており劣勢だったが、何とか保っていたのが確認された。
俺たちは、一撃離脱で天頂方面から強襲攻撃を仕掛けた。
その空中戦で俺は7機のワルキューレを撃墜し中隊としても17機を撃墜した。
しかし、その先に空中戦をしていた3機のスパルタニアンのパイロットはあの有名な第88独立空戦隊のパイロットたちだった。
彼らは3機で18機も撃墜していたんだ。
その後その3機は燃料補給のために母艦に戻ってたが、俺たちは撃ち漏らした2機のワルキューレを追って敵の空母を発見しようとした。
通信傍受のために無線の周波数をいじっていると、帝国軍のワルキューレのパイロットたちの会話が飛び込んできた。
それにより、敵は空母からの発進ではなくどうやら小惑星群に基地を設営していたらしくその基地と交信しているのがわかった。
おれはザムチェフスキー伍長とともに敵の生き残り2機を追撃し敵基地の発見を急いだ。
残りの6機はチェイス准尉に任せて味方艦艇の誘導に回した。
小惑星等の障害に隠れながら飛行すること実に1時間。
敵の小惑星群基地に到達した。
帝国軍は小惑星の表層を長方形状にくりぬき、同盟軍宇宙空母を逆さにした感じの露天式格納方でワルキューレを置いていた。
ザムチェフスキー伍長はもともと空戦隊出身ではなく対艦攻撃隊出身であったが、今回の任務で引き抜かれた同年齢のパイロットだった。
俺は伍長に
「あのワルキューレたちを一発で撃破できないかな?」
と、無理相談をしてみたところ、伍長は
「対艦攻撃隊の得意技ですが、
十字集中砲火対艦攻撃法っていうのがあります。
ビームを敵の格納庫の角からその対角線上にロックオンして連続掃射でやるやつです。」
聞いたことはあったが、それは対艦攻撃隊の十八番の攻撃方法で非常に難しいものであった。
しかし、味方の大型艦艇はこの狭い宙域に何隻も入ることができないのでかなりの苦戦が想像された。
俺は
「OK。やるしかないな。」
潜伏していた小惑星から離脱し、レーダーの利きが悪い天頂方向から襲いかかった。
対空砲火がどんどん打ちあがってきた。
十字砲火飛行ルートに入る。
機体に数発のビームが当たり、機体内に警報が鳴る。
もちろん無視した。
そして、ロックオン。10秒間の連続射撃。
その後は思いっきりスロットルを全開にして離脱。
伍長が
「わお!!」
と思いっきり大声をだした。
後ろを振り返ると
敵の格納庫は爆散していた。
どうやら燃料貯蔵庫に直撃したらしい。
2次、3次爆発が連続しておこる。
・・・・

まあ、これが俺が大尉に昇進したいきさつさ。
あんまり聞いてて気持ちのいい話じゃな
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