番外 リオINフロニャルド編 その3
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君達の考え、両方が一緒に居る事を望んだとして、その為の方法はあるの?」
「それは…」
「俺達に管理局の前に出て行く意思は無いし、面倒事もごめんだ。再生してしまった手前リインフォースには幸せになってもらいたいとは俺も思う。しかし、それで俺達に迷惑が掛かるなら、リインフォースは連れて帰るよ。なにも二度と会えなくなる訳じゃない。リオ達がまた俺達に会う事を望むのなら、数ヶ月に一度は会う事も可能だろう」
アオお兄ちゃんの言葉を聞いてリインフォースが決意したように言葉を発した。
「主。私はもう一度あなたに会えて、成長した姿が見れただけで満足です」
「せやかてっ!リインフォースはそれでええんか?」
「主。私の存在をどうやって管理局に説明するのです?助けられた手前、私は彼らに迷惑は掛けられない」
でも…
だけど…
と、八神一家はどうにかならないかと考えるが、今の現状ではどうにもならない。
「絶対っ!何とかしてリインフォースを迎えに行くっ!せやから、少しの間だけ待っててくれな」
「その手段の中に俺達の事を秘匿する事を忘れないでくれよ」
「も、もちろんや…」
あ、今の受け答えはちょっとは考えてたね…
「さて、行こうか。リインフォースはどうする?二、三日ここにいるか?はやて達もそのくらいの休暇はあるのだろう?」
「私は…」
「リインフォース、時間があるんやったらもう少し一緒に居て欲しい…まだまだ話したい事があるんや」
はやてさんのその言葉にアオお兄ちゃんの方を振り返るリインフォース。
「二日後に迎えに来るよ。それまでは好きに過ごすといい」
「ありがとう。アイオリア」
リインフォースさんのお礼の言葉にうなずきで返した後、アオお兄ちゃんはあたし達の方までやってきた。
「それじゃ、行こうか」
「「「「はいっ!」」」」
元気良く返事を返して荷物を掴み上げると、真下に転移魔法陣が現れた。
「ってぇ!また落ちるのーーーーーっ!?」
「ええええっ!?」
「わああああぁぁぁぁぁっ!?」
「……っ」
真下の地面の感覚が消えると重力に逆らうことなく落下していくあたし達。
転移門を抜けると空中に躍り出たあたし達は今度は混乱することなく浮遊の魔法を行使してゆっくりと地面へ。
天井の蒼に、稜線に掛かる空は紫色。
何処までも続く緑豊かな大地にはビルディングのような建物は無く、中世を思わせる街並み。
「きれい…」
誰とも無くそんな感想が口から漏れた。
前回もきれいだと思ったけれど、今のように心に余裕がある状態じゃなかったからね。
心に余裕があるときれいなものはよりきれいに見えるのかもしれない。
そ
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