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ひねくれ騎士(ナイト)の|生存報告《ライブレポート》
プロローグ
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あるところに剣に選ばれた王様の国がありました。王様の周りには12人の騎士と側近の魔術師、お妃様がおりました。彼らは仲良く助けあい、国を守り、育てていました。誰もが幸せであることを疑わなかったある日、お妃様と騎士の一人が愛しあっていることがみんなに知れ渡ってしまいます。王様は怒り、騎士は妃を連れ国から離れました。これをきっかけに幸せだった国が儚く崩れ去ってしまいました。王様と騎士は戦いました。仲が良かった騎士がお互いを殺しあい、多くの犠牲がでました。最後に騎士は教会へ、王様は理想郷へそして王国は忘れ去られました。



現在、他種族の存在、魔法や異能の存在が一般化され世界は大きな変化を迎えた。それに伴い特殊な犯罪が増加し、今の警察システムでは対応することが難しくなった。結果、それらに対抗するためのスペシャリスト、秩序の守護者(キーパーズ)が組織された。
守護者とは異能者・多種族が起こす事件(トラブル)を未然に防ぎ、事件が起きた場合迅速なる解決を行い現代の秩序を守る。また、キーパーに選ばれるものの多くは異能者や多種族が主である。これからの未来を担うキーパーを育てる学び舎、それが国立玉依学園である。
玉依学園は日本で起こる事件に対抗するために設立された学園である。小学校から大学までを一貫しており、才あるものへの門は広い。しかし、才のないものは多くの試験や能力適正により審査され選ばれたもののみ入学が許される。入学したものは自分の能力にあったカリキュラムを行い才を磨く。学生の身ではあるがトラブルが発生した場合は解決への協力が要請される。実践から学べること、状況判断や犯罪者との駆け引きを学習する。活躍によっては授業への出席も免除される。
以上玉依学園入学概要より




なんでこんな目に。俺こと二車 奏真は、本日何回目かのため息を吐きながら入学式の会場へ歩いていく。普通の学校へ行っていた自分からしてみればこんなこと迷惑以外の何ものでもない。俺は普通に勉強して普通の公務員になるのが夢だった。進路希望調査にもそう書いたし、そのために普通科高校の入試も受けた。結果も合格とこれから始まる素晴らしき未来へ向け大きな一歩を踏み出したはずだった。しかし、帰宅途中に川で溺れている小犬を助けてしまったのが運の尽きだ。始めは見かけただけで見捨てるつもりだった。しかし、野次馬が騒がしくしていたから気になって見に行ってみると今にも溺死しそうだった。だから、俺は助けたいと願った。すると、川の水が意志を持ったように動き出し、小犬を救いそして俺の手元へ運んで来たのだ。野次馬たちの視線が一斉に集まり、俺は犬を置いて一目散にその場を離れた。だが、運悪くTwitterに一部始終をupされてしまい次の日には公安の方々が自宅へ押しかけ、異能に関するテストをされ自分が異能であることが発
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