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ひねくれ騎士(ナイト)の|生存報告《ライブレポート》
プロローグ
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、一気に解き放つ。爆風と煙が漂う。



煙が晴れると真白は、襲撃者から離れた位置に倒れていた。
「全くあんな咄嗟に結界を張るとはさすがだな。だが、そこまで読んでのこの技ようやく目的が遂行できるぜ。まったく、どうしてこう使えない部下ばかり回すだろうね。上の連中はよぉ。」
そして襲撃者はゆっくりと真白に向かって歩いていく。
自分を救ってくれた真白が連れて行かれてしまう。それなのにいつも通り、自分が助かることしか考えていない。そうだ助けてもらったからって絶対に助けなければいけないって道理はない。このまま静かにしていれば敵は去っていく。頭の中はそんなことでいっぱいだ。ふと視線を戻すと襲撃者は真白の眼の前に立ち手をかけようとしている。自分という人間はこれでいいのか、眼の前に広がる絶望的状況、恩人が犠牲になろうとしている。
「あーもぉー」
また、飛び出した眼の前に刺さる赤城が突き刺した剣を引き抜いて。俺は襲撃者に挑んだ。
「なんだ。まだ、動けるのがいたか。」
俺の初撃はあっさりと受け止められる。
「素人かよ。さっさと失せろ」
腹部に蹴りを入れられ、大きく吹っ飛ぶ。
「がはっ」
同時に意識まで持って行かれそうになる。くそ、やっぱり挑むなんて間違えだった。すみません。
(物には込められた思いがある。それを感じ、身を任せろ)
頭に言葉が駆け巡る。
(じゃねーと姫さんは助けられねーぞ。さあいけ、偽りの騎士。)
赤城の剣に力を込めるように意識を集中させる。すると、剣から伝わってくる込められた思いと戦闘の記憶。それらを読み取り今の自分にできる技術をまねる。
「所有(ポゼッション)」
「なんだ、まだ、倒れてなかったか。素人のくせによ。」
襲撃者が再び俺に向き直る。
俺は一気に距離を詰め切る。
「また同じか。」
先ほどのように防ぐが今度は。
「なに!?」
受け止めて腕ごと切る。腕についていたプロテクターが割れる。
「威力が上がった.....いや、魔力を纏わせたか。」
今この剣には俺の魔力が纏われ黒い靄がかかっている。
「素人にしてはやるじゃねーか。武器に魔力を纏わすのは基本だが。おいそれとできるもんじゃねー。第一さっき拾った武器でやるなんざなおさらだ。赤いペンキを青に変えるようなもんだからな。」
「もう、退いてくれないか?」
これが今の俺にできる限界。魔力を纏わせることができたがほんの一瞬だけだ。タイミングが良かったからあたっただけだ、そう何発も当たるとも思えない。だから、虚勢を張り退却を促した。
「面白いな、お前。ただの素人だと思えば変に肝が座ってやがる。」
「お褒めにあずかり光栄だよ。さあ、どうする?」
「そうだな、じゃあ........もっとやろうぜ。」
今度は向こうから仕掛けてくる。素早い連打だ。避ける技
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