暁 〜小説投稿サイト〜
ひねくれ騎士(ナイト)の|生存報告《ライブレポート》
プロローグ
[5/9]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話
意が俺に向き追い始める。出口から離すことはできたがすぐに追いつかれ前足で叩かれる。直撃ではないが衝撃に飛ばされ地面に打ち付けられる。体中に痛みが走る。キマイラがもう一度前足が振り下ろそうとしているのがわかった。痛みのせいで立ち上がれない。この一撃は当たるのだろう結果どうなろうと誰かを救ったという事実は残る。このまま終わるのもいいかもしれない。
「準備、整った。ましろいいよ」
そんな声が聞こえた。同時にキマイラの周りに結界が張られ、また、光の鎖が縛り身動きを封じる。結界の中は自分とキマイラそして眼の前に悠然として立っている久永真白だけだ。
「耳を塞いで」
こちらに振り向き言う。言われた通り耳を塞ぐ。キマイラを向き一呼吸置き、指で唇をなぞる。
そして真白は口を開いた。
「〇〇〇〇!」
真白が何か言うとキマイラが地面に押し付けられるように重力がかかる。
「〇〇〇〇!」
さらなる力がキマイラにかかる。
「〇〇〇!!!」
同時にキマイラが弾けとぶ。真白が再び唇をなぞる。
一瞬すぎて何が起こっているのかわからなかった。真白がこちらを向き何かを言うが耳をふさいでいるから聞こえない。すると、近づいてきて耳につけてる手を握りゆっくりと外す。
「もういいよ」
「あ、ありがとう……ございます」
そう言うと真白は微笑んでくれた。
その笑顔からは安堵を感じる。まるで大切なものを失わなかったように。
「ましろ、お疲れ。今、結界解く」
自分たちを覆っていた結界が解かれる。
「申し訳ありません。自分の力が至らないばかりに、会長の手を煩わせてしまいました。」
副会長が囲んでいた敵を倒し、頭を下げてやってきた。
「問題ありません。真っ先に出口を制圧してくれたので早く準備が出来ました。感謝しています。」
副会長に微笑む。
「はい、ありがとうございます。ところで、そいつは何です。」
真白に向けているのとは明らかに違う態度で接してきた。
「彼がキマイラをここまで引きつけてくれたので逃げ遅れた。生徒を巻き込まずに済みました。ありがとう」
再び微笑んでくれる。
「い、いえ、俺は、無我夢中で....」
シドロモドロになっしまう。
「そうか、協力感謝する。見たところインターンのようだが正しい行動を取れたようだな。俺は副会長の室島 赤城だ。」
淡々といってくる。明らかに嫌っているのだろう。全く、何で俺が敵意を向けられなきゃならん。言われなくてもあんたの恋路を邪魔する気はない。
「そういえば主犯の男は?」
「そうですね。そういえば姿が....」
突然だった今ここで話をしていた副会長....室島 赤城が吹っ飛ぶ。そして会長の眼の前に襲撃者が現れる。
「噂通りの化け物ぶりだな生徒会長さん。だが不意打ちなら余裕だ。」
襲撃者は右手に魔力を収束させ
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ