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ひねくれ騎士(ナイト)の|生存報告《ライブレポート》
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リーダーが自信に満ちた表情でいう。
「だろうな、だが狙いはそれじゃねぇ」
「よそ見をするな」
親玉が笑みを浮かべ、副会長の攻撃をかわしカウンターの勢いで殴る。
「グッ.....」
何度目かの突進で衝撃が結界を通じ出口に伝わり、崩れ去る。かろうじて逃げだせたものはいたが。俺も含めまだ何人か残ってしまった。そしてキマイラは大きく息を吸い込む。すると、火炎を吐き出した。
「同じこと」
結界を覆うように張り直し防ぐ。
「ふん、攫うとか言っといてこの程度の実力なんて拍子抜けね。召喚にはさすがに驚いたけど。この私、風紀委員長の玉依このはの敵ではないわ。」
だがキマイラは火炎を吐くのをやめない、それどころか威力を上げている。
「威力を上げてるようだけど。通ることはないわ。さあ、諦めて投降なさい。」
さらに威力が上がる。キマイラが吐く火炎は結界全体にあたり防がれている。それを見ながら襲撃者は笑う。
「お前らサザエのつぼ焼きってうまいよな。」
「いきなり何よ。」
このはが額の汗をぬぐいながらいう。
「あれは貝殻から熱していれば簡単にできる。奴らは貝殻に閉じこもれば絶対安全だと勘違いしてやがる。気づいたときにはもう遅いってな。」
「......まさか。うっ」
風紀委員長が膝をつく。周りを見渡すと倒れている生徒多くが倒れている。俺も意識を朦朧とさせながら立っている。
「集中が乱れてるぜ」
その隙を見逃さずキマイラが勢いをつけ突進してくる。集中力を失い脆くなった結界は耐えることができず破られる。結界内にいた生徒のほとんどが倒れている。俺が立っているのがラッキーなくらいだ。
「よし、そこに倒れてる奴らを回収で任務完了だな。ガキも割とやるようだがまだまだだな。もっと腕を磨きな。」
気づけば副会長も膝をついている。
「黙れ」
そして構えようとする。襲撃者は相手にせず代わりに残っていた兵士が行く手を遮る。
「い、嫌、こないで。こないで」
自分と同じく運良く立っている女子生徒がいう。それに反応したのかキマイラの蛇が彼女に近づく。そして襲いかかる。
何度目だろう。どうしてこうなった。こんな絶望的状況でも俺はどうすれば自分が助かるかを考える。目の前で襲われそうになっている女子生徒は自分とはなんの関係もない生徒だ。今日初めてみた生徒だ。そんな人に自分の命を張れるのか。答えはノーだ。ここは見捨てて気づかれないように距離を取っていけば助かるだろう。
ふと生徒会長、久永真白の言葉が頭をよぎる。
『救いを求める手を決して見捨てず救わなければなりません。』
「たすけて…....助けてー」
気づいたら女子生徒を突き飛ばしていた。
蛇の頭は空を切る。
「こっちだ。」
すぐに距離を取り自分に注意が向くように移動する。キマイラの注
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