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ひねくれ騎士(ナイト)の|生存報告《ライブレポート》
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政府の管理下でしか生活ができなくなりプライベートなんてものがなくなるから、しかたなく入学したのだ。それなのに自分から命を投げ出すなんて馬鹿馬鹿しいにも程がある。
生徒会長が一礼をして壇から降り始める。周りももう直ぐ終わることを予想してか雰囲気が緩い。俺もさっき思ったことを忘れるように別のことを考える。すると、突如入り口が轟音を立てて開かれた。多くの生徒が後ろを向く。
「入学式中に申し訳ありません。突然ですが皆さん、攫われてください。」中年くらいの男が言う。同時にオークやトロール、特殊部隊のような装備をした人が入ってくる。生徒たちは驚きはしていたが直ぐさま自らの獲物に手を伸ばし構える。
「やはりいい。この時を狙って正解だ。自分たちをプロだと勘違いしている高等部に入りたてが一番いい獲物だ。お前ら凡人はいらねぇ。魔法持ちを狙え。」
命令に従いオークたちは生徒を襲うが生徒たちの応戦により講堂は混沌と化す。ある者はチームを組みオークと戦闘し、ある者は防御結界を組み非戦闘タイプの生徒を守る。
「出口確保できました。」
一人の男子生徒が裏口にいた敵を一掃したようだ。
「ご苦労です。副会長、戦えない生徒は今直ぐ離脱。残りは各自チームを組んで戦闘を」
結界を張っていたグループのリーダーらしき人が言う。結界のグループが移動し、脱出路の周辺を防御結界で守り中の者で避難誘導を始める。
「あー、やっぱこいつらじゃあダメだな。まあ、いい具合に残ってくれたな。さて俺も始めるか。」
襲撃者が何かの詠唱を始める。そこを見逃さず、副会長と呼ばれた生徒が剣撃を加える。しかし、相手も全てかわしながら詠唱を続ける。どちらもかなりの腕だが、副会長の方が僅かに劣っているように見えた。
「さあ始めようぜ。ガキども」
そう言うと襲撃者の後ろから何かが出ようとしているのが見えた。
本当どうしてこうなった。避難している生徒に混じって逃げる。自分の意思とは裏腹に望まぬことばかり起こる。起こってしまったことは仕方ないとはいうがそれで片付けられるものにも限度がある。まあ、要するにここは普通の学校ではないのだ。普通に過ごしてきた自分のいるべき場所ではないのだ。
そう考えていると新たな轟音とともに何かが現れる。それは講堂の天井を壊し、降り立った。それは表現するに獣の王者であろう。それは他のやつらとは明らかに違う強い力、誇りというべき貫禄を感じた。それは尾は蛇、後ろ脚は山羊、頭はライオン、そうキマイラだ。
キマイラが縦横無人に駆け回る、それに巻き込まれているのは敵味方関係ない、手当たり次第に襲っていく。やがて脱出路の方に向かい突進をしてきた。結界に衝撃が走る。
唸り声を上げ再び突進する。
「私の結界を甘く見ないで。この程度の衝撃は想定済み、絶対に破られることはないわ」結界の
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