暁 〜小説投稿サイト〜
ひねくれ騎士(ナイト)の|生存報告《ライブレポート》
プロローグ
[2/9]
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
覚した。自分には選択の余地がなく渋々入学を決意することになった。
入学といっても一般の学校から編入してくる奴は限られているゆえに入学式といっても形だけのものだ。事実今年の一般からの入学者は10人と聞いている。そのうち実際の試験を受験して来たのは3人と理不尽にも程があるように思う。そんなことを考えているうちに会場についたようだ。自分の席を探し座る。改めて周りの様子を伺うとみな気を張らず軽く流すように話しをしたり、寝ている奴もいる。だが、いやでも目に止まるものがある。まずは多種族の生徒だ。一般認知がされてはいるが、普通は会うこと自体がレアなほどでこうもたくさんいるといやで視線がいってしまう。
そしてもう一つが・・・・・
なんでそんなに物騒なんだ。
あたりにいる生徒のほとんどが剣や弓、槍などを手元に置いている。俺の周りにはそんなもの置いてる奴はいなく。このことに驚いているの奴が多いようだ。
開会の挨拶があり入学式が始まった。学園長が入学祝いというより進級祝いみたいな話しをした。あと生活指導の教師が注意事項や明日からの予定を話した。それらを聞いて今にも眠りそうになっていると急に歓声が上がった。
何事かと壇上をみると一人の女子生徒が立っている。
「皆さん御入学おめでとうございます。生徒会長の久永 真白です。」
女性にしては少し高めの身長、青みがかった瞳、腰まで伸びる長い黒髪に白いメッシュが目に止まる。顔立ちも整っているいわゆる美少女だ。体型も出るところは出て締まるところはしまっている。
「入学式といっても皆さんには進級したという印象が強いかもしれません。しかし、高等部になり皆さんはこれまで以上に危険な演習、事件に参加してもらいます。結果として卒業できない生徒も何名か出るかもしれません。そうならないためにも自らの技術を高め自分の命は自分で守ることを心がけてください。最後に私たちは、学生という身分ではありますがキーパーであることを忘れないでください。キーパーはあらゆるトラブルを解決するとともに、救いを求める手を決して見捨てず救わなければなりません。高等部になりそんな機会が増えることでしょう。一人でも多くの命を救うことそれがキーパーの義務であり、存在理由です。皆さんはそのことを考え三年間を過ごしてください。」
はっきりと通る声で話した。会場の大半が拍手をしている。これでは、先に話した学園長や生活指導がお膳立て見えてくる。しかし、教師たちは悔しがらずむしろ聞き入っているようにうかがえる。それほど心に響くような演説だったような気がする。俺としては自分の身を危険にしてまで他人を助けようとは思わないと内心思いながら話しを聞いていた。第一、キーパーになりたくてここにいるわけじゃない。無理矢理入学させられてこっちはいい迷惑なんだ。退学しようにもこの学園を退学したら
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ