暁 〜小説投稿サイト〜
DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
ストロングなストマック
[1/4]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
「あれがバラモス城………まだ距離があるのに、凄い威圧感ね…」
ネクロゴンドの洞窟を抜け、遠くに聳える重厚な城を見つめアルルさんが呟く。
大きく毒気を漂わす湖に囲まれ、禍々しい邪気を発するバラモス城。
中間管理職のクセに偉そうな佇まいだ!
「大丈夫…君なら勝てる、絶対に!だから今は、シルバーオーブの事を考えよう」
未だ手の届かぬ強敵に、多少なりともビクつく
女勇者
(
アルル
)
に優しい声で励ましを入れるお兄ちゃん。
ソッと肩を抱き寄せ、場違いな空気を溢れ出す。
う〜ん…意外と女の扱いに慣れてきたみたい。
流石は息子さんですね…サラブレットだわよ!
そんな私の思考が気になったのか、チラリと此方を見て照れくさそうな顔をする。
だから私はサムズアップで受け入れた。
“遺伝子の所為なのだから気にする事はないのだよ”って!
私の心が伝わったのか、お兄ちゃんも後ろ手にサムズアップで返答する。
うん。良い感じ?
私達はバラモス城を囲う大きな湖を迂回する様に北上する。
そこには小さな祠があり、荒れ果てた内部には1人の幽霊が佇んでいる。
「貴方はここの守護者ですか?」
牢獄の祠の時とは違い幽霊は既に現れていた為、お母さんも驚く事はなく普通に会話を持ちかける。
いきなり現れたサイモン幽霊に驚いたお母さんが可愛かったので、もう一度見る事を少しだけ期待していたのだが、平然とした態度に残念感を持つ私…
だから変わりに私がウルフに抱き付いた。
「きゃあユウレイこわいー!」
「え?……あぁ…うん…そうだね…」
だけどウルフの反応は私の期待と違ってたわ…
「違うー!あの男の弟子だったら、この場は“押し倒す”べきでしょう!」
「あぁそうか!…いやぁ、あまりにもマリーの演技がわざとらしくて…萎えちゃったよ」
だって本当は怖くないんだもん…
周囲を見渡すと、皆呆れた様子で私達を無視する。
そしてサクサクとシルバーオーブを手に入れ、祠を出て行っちゃった。
まさかお父さんにまで無視されるとは思わなかったわ!
外へ出て祠から距離を取ると、皆自然にお父さんの側に集まる。
当初から帰りはルーラで帰ると決めていた。
船もモニカさんに指揮されアッサラームへ引き返している。
バラモスのお膝元なだけあり、ネクロゴンドはモンスターが強力だ。
そんな土地に船を接舷させたまま、主力が留守になるのは大変危険!
帰りはルーラってのはお父さんから言い出したくらいなのだから…
よくよく考えるとお父さんって、凄くみんなの事を考えてるわよね。
そうは見えない様に振る舞ってるけど…
恥ずかしがり屋さんなのかな………違うかぁ。
「リュカさん。ちょっとルーラを使うのは待ってくれますか?」
なぬ!?
何を
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ