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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
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仰ってらっしゃっておりまするの?
ウルフが一人、ルーラ使用を止めにはいる。
ルーラで帰ろうよぉ!
「何で?もう一回洞窟を逆送するの?僕は別に構わないけど…みんなは大丈夫?」
大丈夫じゃない!
疲れ切っちゃって、しんどいフェスティバル。
「違うよ!俺さ、今ルーラの勉強をしてるんだ!だから1度試してみたくって…」
あぁ…お勉強の成果を確認したいのね。
「ほう!ウルフもルーラを使える様になったか…便利だよねルーラって!」
「いや、まだだから!勉強してきたので試したいって言ってるじゃんか!」
出来ると決めつけるお父さん。
失敗するかもしれないので、ムキになって否定するウルフ。
「大丈夫だよウルフなら!バビュ〜ンとルーラを使えるよ」
「そうよ!ウルフならルーラぐらい簡単に唱えられるわ!」
うん。凄く頑張って勉強してたもんね。
ウルフなら絶対に成功させるわよ!
私はウルフに抱き付き信頼を露わにする。
そんな彼は恥ずかしそうに赤面すると、そのまま目を閉じて目的地をイメージする。
そして力ある言葉を発する…『ルーラ』と!
私の体はウルフに抱き付いたまま、彼と共に重力に反する…
そして淡い光に包まれたまま、空を高速で移動する。
体中に重力の束縛が戻ると、そこはアッサラームの目の前だった。
「や、やった!成功した!やりましたよリュカさ…ん?」
目を開け、ルーラ成功を確認し、師匠に報告しようと振り返る…が、そこには誰も居ない。
私は知っている…術者のウルフと、抱き付いていた私しか移転できなかったことを…
身近な存在過ぎて気付かなかったが、お父さんもポピーお姉ちゃんも凄い人なのだ。
二人とも船ごと大人数をルーラで運ぶ事が出来る。
決してウルフが非力なのではない…先人が偉大すぎるのだ!
非常に迷惑な話だ…
暫くするとお父さん達がルーラで現れる。
「お前…マリーと2人きりでイチャ付きたい為だけにルーラを習得したんじゃね?」
到着早々呆れ口調でお父さんがウルフに呟く。
もう…ルーラ自体は成功なのだから、それを褒めてくれてもいいじゃないのよ!
「え!?………えぇ、まぁ…それ以外に用途はありませんから(笑)」
だがしかし、私の彼は私の父の弟子に相応しい受け答えをする。
「だよねー!僕もコレのお陰で、遠く離れた愛人の元へと楽に行ける!(笑)」
でも、まだ師匠を追い抜く事は出来ない様だ…
愛妻の前で爆笑しながら答える姿は流石としか言えない。
「彼女と2人きりになる為の魔法が…いいなぁ…僕もルーラを憶えたいのですが!?」
え!?今の…誰の台詞?
「え!?…本気で仰ってますティミー君?」
大爆笑していたお父さんが唖然と問いかける。
「今の環境は僕にとって難易度が
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