第三十二話 加藤中尉!作者は折り鶴を折れない!!その十七
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「誰があんなの被るか!」
「そもそも俺達は人の血なんかに興味ねえ!」
「普通の美味いものが好きなんだよ!」
「今度難波のつぼら屋行って来るからな!」
河豚の店である、あの河豚の看板が実にいい。
「人の血なんか吸っても何が嬉しいんだよ」
「全然面白くねえだろうが」
「で、判定な」
「まあ相手の折り紙がないんだからもう何も出来ないよな」
「制限時間も過ぎてるし」
「折りなおしも出来ないぜ」
そこまでわかっていて料理を作ったのである、火を最大限にして。
「さて、じゃあ審判さんよ」
「早く判定頼むぜ」
「どっちが勝ちだ?」
「俺達だよな」
「くっ、クズ共が」
葉山さんは歯噛みして二人を糞尿や嘔吐物を見る目で見つつ応えた。もっと言えば応えるしかなかった。
「出来れば私が成敗したいが」
「それは無理だよな」
「幾ら何でもな」
「出来るものならやってみろよ」
「俺達はミサイルの直撃受けても平気だぜ」
海上自衛隊の護衛艦が搭載しているミサイルのそれをだ。
「それこそ原爆の直撃受けてもな」
「俺達は放射能でも死なないぜ」
「だから残念だな」
「あんたには俺達は殺せないぜ」
こう行って散々煽る、葉山さんもその煽りを受けて額に青筋を浮かべさせてそれをピクピクとさせるがどうしようもなかった。
それでだ、判定をすれば。
「ジャスティスカイザー」
「よし、今回も勝ったぜ」
「やっぱり勝ったら気持ちいいな」
「敗北の味ってどんなのだろうな」
「味わってみたいぜ」
二人は今度は観客も視聴者も煽りだした。
「いやあ、今回も頭脳の勝利だな」
「戦いってのは頭なんだよ」
「俺達の灰色の頭脳が勝利を呼び込む」
「何時だってそうだな」
「じゃあこれから舞鶴見物するか」
「じっくりと楽しもうぜ、兄貴」
二人は勝利に浮かれながらその場を去ろうとする、だが。
その二人にだ、葉山さんは。
持っていた拳銃を抜いてだ、そのうえで撃った。二発の縦断はそれぞれ二人の額を完璧に撃った。
しかし二人は拳銃を弾き返した、そしてこう言うのだった。
「おい、何しやがる!
「自衛官が敵以外に発泡していいのかよ!」
「何か前にもこういう展開あったよな!」
「空自さんの幹部候補生学校でな!」
また書くが場所は奈良市である。
「俺達は日本には何もしてねえぞ!」
「それで何で撃ちやがる!」
「国際連合から許可が出た、諸君等は全世界及び日本国の敵となった」
公式認定である。
「発砲を許すとのことだ」
「くそっ、それでかよ」
「俺達撃たれたのかよ」
「どうせ次回には忘れられてる話だけれどな」
「発砲されたのはむかつくぜ」
国際連合からのテロリスト認定だがそんなものは次の話の頃にはなかったことに
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