第四章 誓約の水精霊
第七話 誓い
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が固まってしまったロングビルは、ぎこちない苦笑いをシエスタに向けた。
「そ、そうだねえ。ちょ、ちょっと下品すぎたね……ご、ごめん」
「はい、ちょっと下品でしたね」
親に叱られた子供の様に、縮こまるロングビルに対し、シエスタはニコリとした笑み向け頷いた。
そんな二人の様子に、呆然とした顔を向けるルイズとモンモランシー……と士郎。
三人の呆然とした顔が自分に向けられていることに気付いたシエスタは、ニコリとした表情を変えずに小首を傾げながら尋ねた。
「何ですか?」
「「「いや何でもないです」」」
一言一句外れることなく言葉を揃え、首を振る三人の様子に、シエスタは不思議そうな顔を向けていた。
「そ、それよりも、ららら、ラグドリアン湖の水位のじょ、上昇ね。ちょ、ちょっと調べてみるわ」
「わ、分かるのか?」
「ちょ、ちょっと待ってなさい」
随分と昔に感じられる話題で、モンモランシーがこの何とも息苦しい空間を打破しようとする。それに士郎が乗ると、モンモランシーがラグドリアン湖をじっと見詰め。
「どうも、水の精霊が怒っているようね」
「そうなのか?」
「まあね。わたしが子供の頃までは、このラグドリアン湖に住む水の精霊との交渉役をしていたからね。少しは分かるのよ」
「水の精霊か……どんな姿をしているんだ?」
「とても綺麗よ。例えるのは難しいけど……そうね――」
士郎の疑問に、モンモランシーが答えようとした瞬間。士郎は御者台から一瞬にして飛び降りると、ラグドリアン湖にデルフリンガーを構えた。
「ちょっと! どうしたのよ!」
「シロウ?」
「シロウさん?」
「どうしたんだい全く」
ルイズ達が戸惑う中、ロングビルだけが何かがあったと判断し、士郎の後を追って荷台から飛び降りようとする。ロングビルが足に力を込めると同時に、ラグドリアン湖の水面が光りだした。
光りだした水面がうねうねと蠢き、ゆっくりと盛り上がっていく。
太陽の光を浴び、七色に変わるスライムのようなそれに、鋭く細めた目を向け、デルフリンガーを構える士郎。そんな張り詰めた空気の中、モンモランシーの声が響いた。
「ま、待ってシロウさんっ! それっ! それが水の精霊よっ!」
「何?」
「あれが水の精霊?」
「確かに綺麗だけど……」
「何だか気持ち悪いですね」
水の精霊と言われたそれは、確かにキラキラと光を反射させ、宝石の様な美しさを感じられたが、アメーバのような生々しい動きに、生理的な嫌悪感を感じさせる。
水の精霊だと言われるも、士郎はデルフリンガーを下ろすことなく、水の精霊に視線を固定したまま、馬車にいるモンモランシーに話しかける。
「水の精霊だとしても、何
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