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剣の丘に花は咲く 
第四章 誓約の水精霊
第七話 誓い
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見渡すと、ますます意地悪い笑みを濃くし。

「ふふ、所謂穴兄弟ならぬ、棒姉妹ってところかね」
「ぶふぉッ!!」
「わっ!」
「ひゃっ!」
「っちょっ、おま――……はあ」

 突然吹き出した士郎に驚いたルイズ達が、それぞれ小さな悲鳴を上げて士郎を戸惑った様子で見つめる。それに取り合わず、慌てた様子で士郎はロングビルを見上げると、ロングビルはにやにやとした笑みを浮かべ、そんな士郎の様子を見下ろしていた。
 心底楽しそうな笑みを向けてくるロングビルに、文句を言おうとした言葉を途中で飲み込む。そして、ジトリとした目を代わりに向ける。

「下品すぎるぞマチルダ」

 小さくロングビルだけに聞こえる程小さく呟く。それを耳に入れたロングビルは、士郎の身体にしなだれかかると、そっと囁いた。

「昨日の夜の仕返しだよ」
「うっ」
「もうやめてって言ったのに……本当に死ぬかと思ったよ」
「……すまない」

 昨夜の情事はちょっとやり過ぎたところがあったと自覚していたため、反論することなくうなだれていると、苛立ち混じりの声を向けられた。

「仲がいいのはいいんだけど……棒姉妹って何よ?」
「どういう意味? わたしも分からないんだけど?」
「え〜と……棒……ぼう……ぼ……あっ、そう言う意味ですか」

 ルイズとモンモランシーはロングビルの言った言葉の意味が分からず、?マークを頭上に掲げて小首を捻っている。しかし、シエスタだけは、空を見上げてぶつぶつ呟いた後、ハッと、何かに気付いた様な顔をすると、ポッと、頬を赤らめ士郎の股間に視線を移動させた。
 士郎がシエスタの視線に気付き、視線を妨害するように手を移動させたが、それは悪手であった。シエスタの視線と士郎の手の動きに導かれるように、ルイズとモンモランシーの視線が士郎の股間に……。

「「……あ、ああっ!!」」

 示し合わせたように、ルイズとモンモランシーが悲鳴のような声を上げる。二人は顔を真っ赤にしながらも、視線は士郎の股間に固定している。二人の視線に居心地悪そうに腰をもぞもぞと動かすと、我に返った二人が、ロングビルに食ってかかった。

「みみみみみ、ミス・ろろっ、ロングビルッ! そ、それは、余りにも下品すぎですよっ!!」
「ななにゃッ、にゃにがぼぼぼ、ぼう、ぼうッしま、いッて!! ななにゃに言っているのよっ!!」
「ふふふっ、うぶだねえ……まっ、確かにちょっと下品だったかな?」
「そうですね、ちょっとと言うよりも、かなり下品だと思いますよ?」

 食ってかかる二人を、士郎にしなだれかかりながら、ロングビルは手の平をひらひらと振ってあしらう。そんな様子に、シエスタは頬に指を当て、小首を傾げながら注意する。ニコリと笑いながらも、目が笑っていないシエスタに、表情
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