第7章 大魔闘演武編
すれ違った時間の分だけ
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た。
だけど俺が楽園の塔でしてきた事は、とても償える罪じゃない。
俺は何の為にこんな事をしているのか? 思考の迷宮から抜け出せない。
・・・・・・俺はやはり死ぬべき人間なのかもしれない・・・。」
ジェラールがそう言った瞬間・・・
パン!!
エルザがジェラールの頬をはたいた。
「何を腑抜けた事を言っている。」
「お前ほど強くないんだ、俺は・・・。」
「強くなければ生きていてはいけないのか?違うだろ!!!
生きていく事が強さなんだ!!!!お前は昔のジェラールじゃない!!!!
生きる事に必死だったあの頃のジェラールじゃない!!!!」
「そうかもな。」
「貴様!!!」
ジェラールの態度に我慢できず、エルザは胸倉を掴む。
コッ
だがその際、小さな岩に躓いてしまう。
「!」
「エルザ!」
前のめりに倒れそうになるエルザを受け止めようとするジェラールだった。
ぐらっ
「うあ・・・!!」
「あ・・・!」
しかし、受け止めきれずに、後ろにあった転げ落ちていってしまう。
そして、ジェラールがエルザを地面に押し倒すような形で止まっていた。
「お前の言葉はいつも正しい。」
「そんな事はない・・・不器用なりに精一杯生きている。それだけだ。」
「エルザ・・・。」
「もう・・・会えないかと思っていた・・・。」
エルザは片手で顔を覆うが、一筋の涙を流していた。
「ジェラール・・・。」
「・・・・・・。」
ジェラールは・・・・・・迷っていた・・・・・・。
「(魔女の罪の掟・・・光の道を進むものを愛してはいけない・・・
みんなで決めた事だ・・・・・・決めた事だ・・・・・・。)」
ジェラールは心の中でそう思い、この後どうするかを考えていた。
「(俺は・・・・・・お前が幸せならそれでいい・・・・・・だから、俺は・・・)」
「時には、正直に言う事も大事ですよ。」
「!」
コージの言葉を思い出すジェラール。
「(・・・お前に感謝する・・・コージ)エルザ・・・。
俺は・・・・・・お前が好きだ。」
「・・・ジェラール。」
「・・・だが・・・。」
「?」
「魔女の罪には掟がある。
光
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