第7章 大魔闘演武編
すれ違った時間の分だけ
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・・
「じゃあ、もうちょっと相手しておいてくれ。」
「わかった。」
「僕もするー!」
シャンディーも2人の相手をするようだ。
「(ジェラールには・・・一応言ってはおいたけどな・・・)」
俺は心の中でそう思うのだった。
少し前の事・・・
「ジェラール。」
「何だ?」
「エルザさんの事ですが・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・時には、正直に言う事も大事ですよ。」
「・・・!」
「俺・・・それしなかったら、ウェンディと、
恋人になれなかったかもしれないから・・・ちゃんと言った方がいいですよ?」
俺はジェラールにそう言うのだった。
ニルヴァーナの時に、そんな感じがしたからだ。
「・・・・・・すまない。」
ジェラールはそう言い、どこかへ行った。
エルザさんと一緒に・・・
「大丈夫・・・・・・だよな・・・。」
俺は心からそう願うのだった。
一方・・・
「・・・・・・。」
砂浜で、ジェラールとエルザは2人きりであった。
「記憶が戻ったといったな、ジェラール。」
「ああ。」
「それはつまり、シモンの事も・・・」
「・・・・・・俺が殺した。」
シモンとは、エルザの昔の仲間で・・・ある理由でエルザをかばって死んだ。
そして・・・シモンを手にかけたのはジェラールであった・・・。
「ニルヴァーナの時の事は?」
「覚えているよ。記憶を無くした自分・・・という感じで覚えている。
不思議な気分だ。」
「私は昔のお前だと思って接していいのか?」
「そうしてもらえたら嬉しいが・・・シモンの件もある。
俺とは距離を置いてくれて構わない。」
ジェラールの言葉にエルザは複雑な表情で目を伏せる。
ジェラールも悲しげな表情をしていた。
「お前がシモンの敵を討ちたいと望むなら、俺は命を捨てる覚悟もある。」
「シモンがそんな事を望むと思うか?闇ギルドを殲滅する為のギルドを立ち上げた。
それがお前の罪滅ぼしであり、お前の覚悟だろ?」
「・・・よくわからないんだ。」
「何だと!?」
ジェラールの言葉に驚くエルザ。
「確かに最初は罪滅ぼしのつもりで魔女の罪を作っ
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