第1章:平穏にさよなら
第9話「お見舞い」
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
.。なら安心だね。」
「もしかして...心配させちゃった?」
お見舞いに来るほどだったから、そう思って聞いてみた。
「...そうだね。昨日の今日だし、聞きたい事もあったし...。」
「聞きたい事?」
なんだろうか?やっぱりリヒトの事とかか?
「あ、志導君にじゃなくて妹さんの方にね?」
「緋雪に?」
緋雪に聞きたい事が?...まさか、あの羽の事か?
「それは緋雪に聞いてみない事には...緋雪!」
「えっ、なーに?」
バニングスさんと月村さんと会話していた緋雪を呼ぶ。
「聖奈さんから話があるみたいだけど...。」
「話?別にいいけど。」
どうやらいいみたいだ。
「そう?じゃあ、今からでも...。ちょっと、席をはずすね?」
「話なら私の部屋でしましょう?じゃ、お兄ちゃん、月村さん、バニングスさん、ちょっと行ってくるね。」
そう言って緋雪と聖奈さんは緋雪の部屋に向かっていった。
「あの...。」
「うん?」
ふと、月村さんが話しかけてきた。
「...昨日はありがとうございました...。」
昨日?...あぁ、誘拐の事か。
「僕...特に何もしてないけど...。」
緋雪を止めたのは確かだけど、誘拐の解決には関わってないはずだ。
「あ、そ、そうでしたっけ...?」
「誘拐の事を言うなら、直接助けたのは緋雪だね。緋雪にはお礼を?」
「あ、志導さんにはちゃんと言っておきました。それでお兄さんの方にも言おうと思って...。」
聖奈さんと会話してる時にでも言っていたのだろう。
「...それでも、私達の魅了をなくしてくれてありがとうございました。」
あー、それもあったな。確かに魅了を解いたのは僕ではあるけど...。
「僕だけだったらまた魅了されてたよ?防いでくれたのは聖奈さんの方だよ。それに、リヒトが言うにはしばらく同じことは絶対できないし...。」
「それでもです。ありがとうございました。」
....まぁ、お礼を言われて嫌な気持ちにはならないし、いっか。
「...あの子は、ホントに大丈夫ですか...?」
「緋雪の事?...大丈夫。もう落ち着いてるから。」
バニングスさんが緋雪の事を心配する。
「でも...私と違って、志導さんは...。」
「確かに、緋雪は吸血鬼になったよ?だけど、それがどうしたの?」
元々、僕は知ってたし、別にどうとも思ってない。
「あっ...。そう、ですよね。すいません、変な事言っちゃって。」
「...あなたは、凄い..ですね。」
唐突にバニン
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ