第1章:平穏にさよなら
第9話「お見舞い」
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いうか...。」
「普通..って感じだね。」
...二人とも、少し失礼だよ。...確かにただの一軒家だから仕方ないけど。
「じゃ、鳴らすよ。」
インターホンを押す。
ピンポーン
【はい。】
インターホンから声が聞こえる。志導君の声だ。
「あ、志導君?聖奈司です。お見舞いに来たんだけど...。」
【あ、聖奈さん?お見舞いに来てくれたんだ。ありがとう。入ってきていいよ。】
入ってもいいと言われたので、入る事にする。
「お邪魔します。」
「「お、お邪魔します...。」」
玄関を開けて、靴を脱いで上がる。
「いらっしゃい。...って、月村さんとバニングスさんも一緒だったのか。」
現れた志導君は、顔が少し赤いけど、結構元気な姿だった。
=優輝side=
テレビを見たりして時間を潰していると、インターホンが鳴ったので出ると、聖奈さんだった。お見舞いに来たとの事なので、家に上げるとまさかバニングスさんと月村さんまでいるとは...。
「随分、元気そうだね。熱は引いたの?」
「いや、熱はそのままだよ。だけど、風邪が原因じゃなかったから、安静にしておくべきだって。」
聖奈さんの疑問に答える。
「風邪が原因じゃなかった?じゃあ、どうして熱が...。」
「あーっとね...実は、昨日の魔力運用が原因なんだって。...ま、とりあえずリビングに案内するよ。」
いつまでも玄関に居させる訳にもいかないのでリビングに案内する。
「月村さん、バニングスさん、聖奈さん、こんにちは。」
「こんにちは...って、まだ羽生えてるの?」
緋雪の挨拶に返したバニングスさんがそう言う。
「うん。まだ仕舞い方が分からなくて...。」
「...羽って仕舞える物だっけ?畳むことはできるだろうけど...。」
それは確かに。羽が仕舞えるなんて聞いた事がないかな。
「...それで、昨日の魔力運用が原因って、どういう事?」
「えっと、リヒトが言うには、昨日の僕らの魔力の使い方は、魔導師として目覚めたばかりにしては過剰な使い方だったかららしいんだ。」
僕の場合は過剰なだけでなく、その身に合わない大魔法を使った事。緋雪の場合はとにかく魔力をまき散らすような暴走状態にあった事。それらが過剰な運用だったと思う。
「なるほど...。そんな事もあるんだ...。」
「リヒトの受け売りだけどね。」
僕も魔法については詳しくないからね。...と言うか、ほとんど知らない。
「まぁ、明日には元気になるさ。」
「そっか..
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