第六十三話
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コいい。
しかし、俺はそんな事よりもSOS団の空気のほうが気に成る。
何か爆発寸前な気がするのだが?
数秒してSOS団の歓声が上がる。
『おおおおおおっ』
俺の勘はやはりはずれではなかった。
興奮冷め終わらないようで次々に言葉が続く。
「うおおおおおっ!ヴィータ、これはまた凄い再現率だなっ!」
「まさしくアーチャーです。ありがとうございました」
「隣に金ぴか(ギルガメッシュ)が居るからさらに映えるな、クライン!是非とも『トレース・オン』と言ってくれ!」
「いや、違うだろ!そこは『英雄王、武器の貯蔵は十分か』だろ」
「それは衛宮だろっ!」
「だがっ、惜しいっ!なぜ干将・莫耶が無いしっ」
「ふっ、抜かりはないわっ!クライン、さっき渡した曲刀を装備しないでアイテムストレージから取り出してくれないか?」
クラインは言われた通りにアイテムウィンドウから新しく手に入れた武器を取り出す。
「これか?」
取り出された白と、黒の曲刀を両手に一本ずつ持つ。
『おおおおおおおおっ!』
再び歓声。
「さすがヴィータだっ!」
「貴方が神かっ!」
「ふっ!任せておけ。…ただ、名前は自動取得されてしまうからな、其処だけが残念だ…ガフッ」
集中力の限界を超えての作業だったようで、緊張が緩んだ瞬間に気絶したようだが、そんなに集中すべき事だったろうか?
スキルで半分くらい自動で作られると思ってたけど?
『ヴィーーーターーーーっ!』
カオス再び。
「大丈夫なのか?この集団…」
クラインがあっけに取られてそう俺に聞くが…
「俺に聞くな…」
俺自身も本来は彼らと一緒の立場のはずだ。
多分以前なら彼らと一緒になって騒いでいたのかもしれない。
しかし、記憶の劣化によりネタが分からずに彼らについていけない。
それが少しさびしいと感じてしまうのだった。
この彼らの間違った方向への妄執が、後のSAO史に名を残す事になるのだが、それはもう少し後の話だ。
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