第六十三話
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」
「さすがヴィータだっ!」
「獅子座のゴールドクロスをここまで再現するとはっ!しかし、TV版なのが少しいただけないな」
「そうか?あれはあれで有りだろう」
そう口々に賞賛するSOS団の面々。
「わぁ、…似合ってます…よ?」
シリカも一応賞賛してくれる。
装着時の発光が目に痛かったですとだけ言っていた。
…金色か。
金色に文句は無い。
ただ、金はソラの色だ。
それをすこし寂しく思うだけだ。
ステータス画面を開き、確認すると、確かに今の店売りよりも性能はかなり高いようだ。
これならあと何層か防具を変える必要は無さそうだ。
「武器も曲刀を二本鍛えておいたが…なぁ、今までスルーしてきたが、二刀流なんてスキルあるのか?」
聞いたこと無いぞ、とヴィータ。
それを聞いた回りのギルメンも確かにと頷いている。
うーむ。
特に秘匿すべき事柄では無いのだろうが、自分の手の内を他人に教えるのは今までの人生経験が待ったを掛ける。
しかし、彼らと長く有意義な関係を保つためにはここは秘匿する事はマイナスか?
「二刀流なんてスキルはありません」
「じゃあ何なんだ?」
とルイ。
「システム外スキルとでも言うべきですか?システムの穴を突いたような物です」
穴?と皆が疑問顔だ。
「武器を装備しないで振り回しても威力が変わらない事に気が付いたんですよ。それなら両手で一本ずつ持てるでしょう?」
「確かに。だが、その場合ソードスキルはどうなっている?」
団長はさすがにリーダーだけ有って、オタク趣味だが頭は切れるようだ。
「使えませんね」
左手に装備状態以外の剣を持つとソードスキルは発動しない。
「なるほど、…しかしソードスキルに頼らないならば可能である…と?」
「はい」
「なるほど、良い事を聞いた」
何か良い事を考え付いたようだが、これを知るのはもう少し後になってからだ。
「それじゃ、そろそろ失礼します。シリカ」
「はーい!」
「耐久値の回復の際は俺を頼れよ。安くしておく」
ヴィータがそう申し出た。
「…ありがたい申し出だが、ここまで来るのは遠いな」
小道に入ってから優に三十分は歩いた記憶がある。
「ああ、それはギルドの正面玄関だからだ」
は?
ヴィータは意味ありげにギルドの奥へと進み、一つの扉を開ける。
中へと促され、入室するとそこは武器屋のようだった。
カウンターの裏側に出てきた所をみると、奥に見えるのが店の正面扉だろうか。
「ふだんは皆ここから出入りしている。あの扉を抜ければ小道に出るが、ほぼ一本道で5分もしないうちにメインストリートに
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