017話
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なればシャドーマンも同じ魔力で応戦してくる。己の敵は己、というわけだ』
「影……面白いっ!!」
早速襲い掛かってきた自らの影、それを迎え撃つ為に引き抜いたバルムンク。振られる大剣、影はそれと正反対のような動きで剣を動かし立ち向かう。だがその力は異様に強く自分が全力で剣を振るっているとの全く同じ力だ。何度も打ち合いを繰り返すが相手の力は全く衰えない。
『それぞれが魔力MAXの状態で攻撃してくるぞ。極限の力で立ち向かえ、限界を超えるのだ』
「常に全力全開ってか、辛いにも、程があるな!!」
自分と全く同じ力かつ常に全力での攻撃を仕掛けてくる、パワーの変化なども減少は無く上がり続けるしかない。だが修行としては非常に効力が高い、自分の力が上がっていると感じにくい為慢心もしにくいからだ。
「うおおおおおお!!!竜穿!!」
魔力を込め槍の如き突き出すがシャドーマンはそれをさらりと回避した同時に竜穿を放ってくる、ジークも回避する事が出来たが頬の一部に軽く当たってしまった。宝具の影響で無効化されているが改めて自分の限界の力というものを実感させられる。
「自分との勝負か……こういう展開は良くあるけどまさか実際にやるはめになるとはな!!!」
全身に力を込め更に魔力を全力で放出しながらバルムンクを振るう、それと全く同時にシャドーマンの力も上昇して行き全く互角の戦いになる。
「流石は、俺だな!!っ!!?」
シャドーマンの力に感心しつつ剣を大きく弾き後ろに飛びのく、頭上から魔力で構成された弾が降り注ぎ地面を焼いた。
「誰だ!!」
上を向くと其処に居たのは自分の影が立体化したシャドーマンと同じように全身が黒で染まっている人影であった、だがその形はドロシーに似ているような気がした。それは自らのシャドーマンと同じように全力の魔力を放出しつつ襲い掛かってくる。
「くっそどうなってんだ!?」
「ムウ………異常が起きたな」
「如何したガイラの爺さん」
休養の為にスノウとお目付け役としてエドを修練の門に入れようとしたアランだが、ガイラの言葉に反応しそちらを見た。ガイラは渋い顔をして何か困ったような仕草をしている。
「いやジークのシャドーマンが分身しおった」
「なに分身だぁ?あのARMは対象になった奴の影、つまり対象の分身になる奴だろ。それが何で分身するんだ?」
「解らん、影は本来一つ。人間が持てる影は一つのはずだ」
ネイチャーARM シャドーマン。影が立体化し対象と全く同じ魔力で戦うARM、だがただ影が立体化している訳ではない。対象となる人間の心などを解析しそれを本人の写し身である影に同化し立体化する。それが分身するなど通常はありえない事だ。
「ねえガイラさん、もしかしてジークさんって
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