暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico36天空城レンアオム〜Land of a Decisive Battle〜
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神器が使えなくなって慌てふためく兵たちの手から神器を弾き飛ばして、なのは達が一斉にバインドで拘束していく。1ヵ月前にクラナガンで戦った神器兵たちも当然その居たけど、いとも簡単に無力化することが出来た。

「なんていうか、ルシル様様ね」

残りの神器兵を余裕で撃破し終えたルシルを見てアリサが呆れ気味に小さく笑った。ヴィータも「連中にとっての最大の不幸は、こっちにルシルが居たことだな」って、“グラーフアイゼン”の柄で肩を叩きながら笑うから、私やなのは達は「うん、うん」頷いて同意を示した。

『次から次へと来るぞ! 注意!』

空に留まったままのルシルからそんな知らせが入る。やることはさっきと変わらない。垣根や庭に乱立している柱に身を隠して、私たちを迎撃しようと躍起になっているエントランスから飛び出して来る神器兵たちを待ち伏せ。
すずか達が神器封じの札を使って神器兵たちの神器を無力化して、私たちで神器を弾き飛ばして、なのは達がバインドで拘束。ルシルもルシルで城内に直接魔術砲撃を撃ち込んでいっていて・・・綺麗だった本城が見るも無残な廃墟へ変化していった。

「・・・粗方終わった・・・かな?」

エントランスから出て来ていた神器兵がようやく途絶えた。警戒態勢のまま庭に散っていた私たちは庭の中央で合流。そしてすずかが「サーチャーで城内を探ってみる」そう言って足元に魔法陣を展開。周囲に4つの魔力球――サーチャーを創り出して、エントランスから侵入させた。

「広域遠隔目視観測魔法、ワイドエリアサーチ。コレに先行させてみよう」

4つのサーチャーに続いて私たちも侵入しようとしたその瞬間、私たちは目を疑うような光景を目の当たりにした。空に飛んでもなく大きな黄金の門が現れたのだ。大きさの違いこそあれ、あの門の正体を私たちはきっと知っている。
そう、「ケリオン君・・・!?」ここ数ヵ月と一緒に過ごしてきた私たちの友達、ケリオンで間違いない。あの子の正体である転移門の本来の姿がきっとアレなんだ。その偉容に私たちが呆けていると、ジャスミンから通信が入った。

『レンアオムの下層ドックより次元航行艦と思しき艦艇2隻の出港を確認した! 目的地はおそらくあの巨大な門と思われる!』

ここで私たちは気付いた。神器兵たちは、アールヴヘイムへ向かう人(おそらく首領)が門を潜るまでの時間稼ぎ役――スケープゴートにされたんだって。一番早く行動に移ったのは「これ以上アールヴヘイムで好き勝手をさせてなるものか!」ルシルと、「私も・・・!」すずかだった。
ルシルは空戦形態中だからあっという間に遥か彼方へと飛んで行ったけど、すずかの飛行速度は普通だから完全に置いてけぼりを食らった。でも、行動が遅れた私たちにとっては幸運だった。私たちも急いで空に上がってすずかと合流、
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