暁 〜小説投稿サイト〜
SAO〜裏と 表と 猟犬と 鼠
第6話 1年後
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ゾ。」

「別にいいさ。」

あいつには、色々と借りがあるからな。

「お前がそう言うナラ。仕方なくダゾ。どうせしょうもない借りでも作ったんだロウ?」

「俺の心を読むな馬鹿。」

全く、油断も隙もない奴だ。



アリーと別れ、ギルドがある本部に向かう。

本部に着くと、相変わらず煩い喧騒の声が聞こえる。

二階建ての大きな宿っぽい建物。

その屋根にはギルドマーク、羽を閉じた白い鳥と、対になる様、逆に描かれた羽ばたく黒い鳥。

正面の両開きの扉を開けると、様々なレベル帯のプレイヤー達が、ボードに貼ってある情報紙を見つめ、欲しい情報があれば、受付でナンバーを指定し、奥の個室に向かっていく。

このギルドの特徴、情報ボード。

情報屋達が集めた情報を、ここではボードに貼り出し情報を商品として売り出している。

買った情報を他人に売ろうが、その先の事は基本的に自由。

何故なら、3日間で全ての情報が入れ替わるからだ。

指定され、それに見合う情報があれば、ナンバーを言う必要はない。

情報はS〜Eランクに分けられ、それぞれの金額も違う。

だからまるで人気スイーツ店の様に、客が集まるのだ。

これは商売の初歩の初歩、情報と言う物は時が経てば売れなくなる。だから常に新しい物を…と言うわけだ。

ここはプロの情報屋が集まる。
情報屋として、ここを目指す者も少なくはない。

そして、商人ギルドに対しては、傭兵、つまり、フィールドでの護衛を目的として1パーティーを料金を貰い、護衛に向かわせる傭兵業もしている。

それはモンスターから、そして盗賊行為を目的としたオレンジギルド達から守る為である。

攻略組に対しては、12人、2パーティーによるポーションや結晶などの出張売買もしている。

そして、最後は捕縛屋。

依頼により、オレンジプレイヤーや、PK(プレイヤーキラー)を捕縛し、依頼主に引き合わせる。投獄や私刑は依頼主の自由、と言うわけだ。

これは対人スキルが必須な為、人数は一番少ないが、稼ぎは一回が危険で、でかい分多い。

これが何でも屋のこのギルドの特徴だ。


「リーダー。すみませんが少しばかりお話ししたい事が…」

「なんだ?」

特に特徴のない細身の男が、俺に話しかける。事務的な事はなんでもこい、の事務の責任者ケビン。

情報の売買を一手に担う、のは良いんだが…人前に出るとキョドリすぎてな。

こうやって個人的に話す事はあるんだが。

「それが…これを見てください…」

ん?これは…。

「似たような依頼ばっかりだな。正体不明のギルドを探して欲しい…。妙なギルドが最近出没しているので調査を頼む。…最近物騒なギルドが徘
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ