第5話 ビーターの誕生日
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…いいな。そうだ、俺はビーターだ。これからはそこいらのベータテスター共と一緒にしないでくれ。」
そう言うと不意に、キリトの格好が皮メイルから黒のロングコートになっていた。
「アリー。あれレア泥だよな。明らかにあいつの着てるのレア泥だよな。」
「そうダナ。フム…確かアレハ〜…あぁ、思い出しタゾ!コートオブミッドナイトとか言うヤツダナ。」
「やっぱり副商長はスゲーっす!マジリスペクトっす!」
「なぁ〜にが凄いんだか。茶番は終わったろ?さっさと情報集めに行くぜ〜。」
「あ…おい…キリトてめぇ…後で覚えてろ」
聞こえたのか聞こえてないのか、いや、聞こえたんだろう。なんでだよ…と言う声が漏れている。
「誰かさんのお陰で金ねぇし武器もねぇし。買えねぇし。おいアリー、お前に預けたレアモブ泥の細剣返せ。」
「あれなら売っタゾ。結構イイ値ついたカラナ。」
「おい…マジか…。」
「この先大丈夫…だよな?」
そんな俺の呟きは…仲間の歩く音にかき消されていった。
《第2層 ウルバス 主街区》
転移門のアクティベートを終わらせ、街を見渡す。
殆ど全ての建物が木材で作られ、何処か大自然の田舎のような街並みが広がる。
ギルドの面々を呼び出し、早速ひと行動起こそうとギルドメンバーを転移門前で待ち構える。
「さてと…お前らは情報集め、俺はちょっくらやりたい事あるし、いいだろう?」
なんとかシルバに余っていたと貰った細剣(短剣くれよな)を同じように腰に斜めに携えると、自身の所持金を確認する。
《240コル》
コーヒー二本かよ。出て行った彼女の為に追いかけてあったかい飲み物でも買えってか。
「オマエ、また廃狩りカヨ。ここ1ヶ月狩ってばっかりじゃネェカ。オレっちらの仕事手伝エヨ。なんの為のツーマンセルだ?」
「そうっすよ!か弱き副商長を置いて一人でレベリングなんて…最悪っすね。」
「これをか弱い?フザケンナ。こいつがいたら2時間で100層突破出来るわ。」
「ホウ?」
「スマん。嘘。ごめん。言い過ぎた。許して。」
「まったく…あんたら仲が良いんだか悪いんだか。」
門の前で雑談していると、転移門が光り、残り四人の姿が見える。
「仕事…。」
「今から!?あたしもう一眠りしたいよ〜…」
「ういっす!やっと初仕事っすね!」
「あたしも待ちくたびれちゃったわ〜。まぁ、心配しなくても仕事はちゃんとするから安心してね〜。」
全く…一癖も二癖もある面子だなこれ。
俺じゃ絶対御しきれない。
「これから第二層のクエスト及びドロップ品
その他多数の情報全て集めてこーい。俺はボス部屋のマッ
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