TURN29
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「駆逐艦また一隻撃沈されましたッ!! あぁ巡洋艦B17沈没ッ!!」
CORE艦隊旗艦ゴルゴディオンの艦橋にCOREオペレーターの悲鳴のような報告が次々と入ってくる。
「小癪な……人間め、我々COREに逆らおうと言うのかッ!!」
艦長席に座るトルーマンが吠える。
「更に戦艦A20沈没ッ!!」
CORE艦隊の被害が減る事は無かった。
――南遣方面艦隊旗艦摩耶――
「敵駆逐艦更に二隻撃沈ッ!!」
「……何とか順調のようやな」
「これが戦争……ですか」
俺の傍らには付であるシャルロットがいる。
「まぁな」
「長官、拡散モードは最後までですか?」
「あぁ、CORE艦隊が全滅するまでや。それまでは撃ちまくれ」
「了解、主砲拡散モードそのまま」
主砲のビーム弾は収束モードと拡散モードがあるが、この場合には拡散モードで展開している。
拡散モードにしておけば、速射の短砲身型主砲で十分や。拡散モードやと、ビーム弾は途中で何十にもエネルギーが拡散して敵艦にダメージを与え続けていく。
ヤマトの拡散波動砲の縮小版と思ってもらえばええと思う。
COREに現状で勝てるのは撃たれる前に先に撃つ事と速射、そして弾幕のような砲撃戦しかないと思う。
航宙戦だと向こうの方が有利やしな。
「ロンメル元帥より通信が来ています」
「分かった。通信パネルに」
『やぁ狹霧長官。危ないところをありがとう』
「いやいや、同盟国のピンチでしたし急いで来ましたよ」
『そちらの主砲は面白い仕掛けをしているね』
「いえいえ、こういうのは直ぐにアドルフ総統も思い付くと思いますよ」
俺はロンメル元帥にそう言った。
『此方も参戦しよう。損傷艦艇は後方に回して残存艦艇で編成をした』
「分かりました。なら最後は三国でやりましょう」
後方からドクツ、イタリン艦隊が接近してくる。CORE艦隊は既に満身創痍の感じやな。
「一応降伏勧告してみるか」
「そりゃあ構いませんけど……」
一応降伏勧告をしてみるが、通信が来た。
『……愚かなる人間よ……』
そこには、原作と同じ姿のトルーマンがいた。
「素直に降伏する……わけないな」
『降伏するのは貴様らだ。我が貴様らを救済してやろう……』
「今の状況を見て言える立場か殺戮野郎? 貴様らがやっているのは救済でも何でもない。ただの狩りや」
『愚かな……愚かな人間よ……』
「通信を切れ」
そして通信は遮断する。ま、無理なのは最初から分かってたけど一応元人間やしね。
「レーダーは他にCORE艦艇はいない
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ