巻ノ十五 堺の町その九
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幸村は自分を見ている者達に気付いて言った。
「おのこからも見られておるな」
「そうです、ですから我等もです」
「殿と共にいるのです」
「お会いして短いですが」
「それでも命を共にする覚悟は出来ております」
まさにというのだ、こう話してだった。
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