第四幕その五
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「全部見渡せるんだ」
「ううん、魔法の飛行船だから」
「だからなんですね」
「こうした風にも出来るんですね」
「見渡す限り見られることも」
「出来るんですね」
「そうだよ、そして夜になればね」
その時はといいますと。
「夜空になるから」
「完全な星空ですか」
「そのお空が見られるんですね」
「夜になれば」
「それもですね」
「そう、見られるからね」
だからと言ってです、そのうえで。
皆まずはでした、青いお空を楽しんででした。お空が赤くなって。
濃紫になりました、すると。
そこにはです、まさにでした。
無数の瞬く星達がお空に出ました、その中の星達を見てです。
ジョージはです、ある星座を指差して言いました。
「あれが北斗七星だね」
「うん、そうだね」
神宝もジョージのその言葉に頷きます。
「あれがね」
「そうだったね」
「何か北斗七星って」
神宝はこんなことも言いました。
「日本でもよく漫画やアニメに出るね」
「あっ、確かに」
日本人の恵理香も応えます。
「出ることが多いわね」
「それだけ有名ってことだね」
「そうよね」
「北斗七星はね」
ジョージがこの星達についてお話します。
「大熊座なんだよね」
「そうよね、尻尾の部分だよね」
「ギリシア神話だとね」
「それでね」
神宝はその大熊座の近くにあるもう一つの七つの星達を見て指差しました。
「あれは小七曜でね」
「北極星もよね」
「あるよ」
「あの星ね」
恵理香は北極星は自分で見付けました。
「一番大きいからわかりやすいわ」
「そうだよね」
「大熊座と子熊座なんだよね」
ジョージは目を細めさせてその二組の七つ星を見ています。
「あの二つの星達が」
「そうね、お母さんと子供なのよ」
ナターシャもそのお星様を見ています。
「二組の七つ星でね」
「そうなんだよね」
「私はね」
ここでナターシャが言うことはといいますと。
北斗七星の二つ目の星のところを見てです、皆に尋ねました。
「あの双子星見えるわよね」
「うん、見えるよ」
「しっかりとね」
「あそこはお星様が二つあるのよね」
「そうなんだよね」
四人も応えます。
「双子星っていって」
「一つじゃないだよね」
「だから北斗七星っていうけれど」
「実際は八つあるのよ」
「先生も言ってたわ、授業で」
「そうだよ」
その通りだとです、魔法使いも皆にお話します。
「北斗七星は七つじゃないんだ」
「そうですよね、八つですよね」
「本当はそうなんですよね」
「あの星が見えるのはね」
それこそとも言う魔法使いでした。
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