第四幕その一
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第四幕 ポリクロームの家
皆は飛行船でお空の旅を続けていました、飛行船はゆっくりとですが止まらずそのうえで先に進んでいました。
今はお昼を食べています、そのお昼のお料理はです。
鳩のローストをメインにしてです、ポテトサラダにコーンポタージュのスープ、それとふんわりと焼いたパンです。
その鳩を食べてです、恵理香は目を丸くして言いました。
「神宝の言う通りね」
「美味しいよね」
「ええ、鳩もね」
そうだとです、神宝に言うのでした。
「美味しいわ」
「そうだよね、鳩もいいんだよ」
「神宝が美味しそうって言った訳がわかったわ」
「実際に美味しいから」
だからというのです。
「僕もああ言ったんだよ」
「そうなのね」
「確かに美味しいね」
ジョージも言います。
「鳩も、ただ」
「ただ?」
「小骨多いね」
ローストを手に持って食べながらです、ジョージは神宝にこうも言ったのでした。
「結構以上に」
「うん、鳩はそうだよ」
「案外ね」
「美味しいけれどね」
「何かそれがね」
どうもというお顔で言うジョージでした。
「気になるかな」
「骨があったら噛み砕いたらいいんじゃない?」
こう言ったのはカルロスでした。
「それで」
「いや、それはよくないよ」
ジョージはカルロスの提案に即座に返しました。
「鳥の骨を噛み砕いて食べるのはね」
「よくないんだ」
「うん、硬いからお腹の中で消化出来なくて」
それでというのです。
「そのお腹の中を傷付けるから」
「だからなんだ」
「うん、犬でもそうだよ」
「そういえば犬に鶏の骨は食べさせないね」
「それでなんだ」
「人もなんだね」
「あまり鳥の骨は噛み砕いて食べない方がいいんだ」
ジョージはここでこうも言いました。
「アメリカの実家でよくお父さんとお母さんに言われたから」
「ひょっとしてそれって」
「うん、実家で犬を飼ってるからね」
このことから言ったのです。
「それで知ってるんだ」
「成程ね」
「とにかくね」
「鳥の骨は食べない方がいい」
「そういうことだよ」
「よし、じゃあ気をつけて食べるよ」
カルロスはジョージのお話を聞いてそしてでした、そのうえで。
骨は慎重にです、お口の中でどけて食べるのでした。これはナターシャも同じで。
ローストを慎重に食べてです、そして言いました。
「お魚食べる時を思いだしたわ」
「小骨が多いからだね」
「それか鶉ね」
この鳥もお話に出します。
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