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ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第19話 食事会
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そりゃ!」
あまりの理不尽な言い様にキリトは仰け反るがアスナは気にせず続ける。
「あと今週のラッキーカラー黒だし」
「んな……こと言ったってお前、ギルドはどうするんだよ」
「うちは別にレベル上げノルマとかないし」
「じゃ、じゃああの護衛2人は」
「置いてくるし」
魅力的なお誘いにも頑なに拒み続けるキリト。
時間稼ぎのつもりなのかカップを口に持っていくが中身は空で、それをアスナがすまし顔で奪い取りポットから熱い液体をおそそぐ。
それを受け取り、目を逸らしながらキリトは口に運ぶ。
「最前線は危ないぞ」
再びアスナの右手のナイフが持ち上がるのを見てキリトは慌ててこくこくと頷いた。
「わ、わかった。じゃあ……明日朝9時、74層のゲートで待ってる」
アスナは手を降ろし、ふふんと強気な笑みで答えた。
「決まりね」
するとサキが身を乗り出し俺に向かって言った。
「じゃあ、私たちも明日一緒に行かない?」
「そうだな。久々にパーティー組むか」
「うん!」
それを聞いてたアスナが手を叩いて言った。
「それなら久しぶりに4人で行かない?」
「俺はサキに任せるよ」
「じゃあ、一緒に行こ!」
こうして俺たち4人は明日一緒行動することになった。
何時までも女性の部屋にお邪魔するわけにいかないのかキリトは暇を告げ、そそくさと帰ろうとする。
それに便乗する形で俺とサキも帰ると言った。
建物の階段を降りたところまで見送ってくれたアスナがほんの少し頭を動かして言った。
「今日はご馳走様。キリト君、カゲヤ君」
「こっちこそ。また頼む……と言いたいけどもうあんな食材アイテムは手に入らないだろうな」
「あら、ふつうの食材だって腕次第だわ」
「そうだぞ。料理は食材が全てじゃない」
俺がそう言ったあとアスナは不意に上を振り仰いだ。
それにつられて俺たちも上を振り仰ぐ。
すっかり夜の闇に包まれた空には星の輝きはなく、100メートル上空の石と鉄の蓋が陰鬱に覆いかぶさっているのみだ。
見上げながらキリトはふと呟いた。
「……今のこの状態、この世界が本当に茅場晶彦の作りたかったものなのかな……」
しかしその問いに俺たちは答えることが出来ず、ただただ空を見上げていた。
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