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ホウエン地方LOVEな俺がゲームの中に吸い込まれちゃった
水は大事
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ーん。このまま帰れないのはなかなか……そうだな。あれなら君、この地方見てくればいいんじゃないか? 半年間何をやっていたかは知らないけど、まだカロス全てを見て回った訳じゃないだろ?」
「そうだなー」

 でもこの……カロス地方は俺の知識が及ばない範囲だ。
 もしここがXの中だとすると確実に何かストーリーも進行するはず。そんな死亡フラグ立ちそうなことはご遠慮願いたいのだが……。

 今更ながら悔やまれる、俺が事前の下調べをしない派だったことが。

 でもホウエンに行けなくてここで燻ってるのはもっと嫌だ。……困った時は俺のポケモンもいるんだし何とかなるか。

「……じゃあ行ってみます」
「そうか。ならもしホウエンへ出航が決まったらポケナビに連絡するよ」
「助かります」

 そうして俺のカロス地方冒険の旅は始まったのだった。


***


「取り敢えず一番近いミアレシティからかな?」

 エニシダと別れた俺はショップでタウンマップと『るるぽ』という旅行ガイド誌を買い、目ぼしい場所をあさった。

 あと一つ言っておこう。青い屋根だったころのショップの方が俺は好きだったぞ。未だに何故ポケモンセンターと一緒にしてしまったのか疑問に思っているくらいだからな。やっぱりあのショップのBGMは良かった。なんか買い物に来たという感じがする。

「……ってそんなことじゃなかった」

 そうそう、とにかくミアレシティに向かわなくては。

「えーっとミアレに行くには……っと……カロス発電所!?」

 おお! これは良い観光スポット!
 なんせ……、




「コイルの予感!」




 恋の予感ならぬコイルの予感。





 うん、滑ったね。




***


 さてさてそんなこんなでヒヨクシティを南に抜け13番道路、通称ミアレの荒野。まあ地方に必ず一個はある砂漠エリアってやつだな。そんな場所に来てまーす。

「おー!ナックラーが蟻地獄作ってる! おー!こっちは……フカマル? ……おー!フカマルが砂を泳いでる!」

 すっげぇ! 砂を泳ぐとかどうなってんだ?

「……にしても」

 風強っ!

 砂埃と共に歩けないくらいの強風。目や口には砂が入るし、いちいち野生のポケモンが襲ってくるから面倒臭い。
 もう喋るのも辛くなってきた。砂で視界が悪いわ体力も奪われるわではっきりいって砂漠を侮ってた。こんな軽装備でくるとこじゃなかったんや!

 しかしまあ……見えない。自分がどっちに進んでいるかすら曖昧だ。

「水が……水が欲しい」

 軽装備ということは水すら用意していないということ。これはマジで行き倒れるぞ。
 くそ!こんなことならるるぽに
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