想いが交差する夜
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の感触が伝わってきて理性が飛びそう。
「ご・・・ゴメンシリル!!」
ウェンディは慌てて俺の上から退けてくれる。むしろありがとうと言いたいけどたぶんウェンディには意味わかんないだろうから言わないでおこう。
「うわっ!!」
エルザさんもやはり酒樽サーフィンでは止まることができず、壁にぶつかっていたりする。
その後も俺たちは今日の大勝利を祝して大騒ぎしていた。
食べて踊って、歓喜にあふれた3日目の夜。
第三者side
クロッカスガーデンにて・・・
「スティング君、眠れないのですか?」
剣咬の虎の全メンバーが泊まっているクロッカスガーデン。そこのある一室のベランダで月夜を眺めているブロンドヘアの青年に眠たげな目を擦りながら赤茶毛の猫が話しかける。
「レクター」
青年はレクターという猫を振り向いた後、再び青く光る満月を見上げながら笑みを浮かべる。
「明日はナツさんと戦える気がするんだ。この時を待っていたんだよ、7年も」
スティングは自分が憧れ、そして幼き日から倒したいと思っていた火竜、ナツ・ドラグニルと戦えることを予感し、嬉しさと楽しみで眠れなくなっていたのだった。
そんなスティングを見てレクターは笑顔になり、体の前で両手の拳を握る。
「スティング君なら絶対勝てますとも」
レクターはスティングこそが最強の滅竜魔導士だと信じて疑わない。スティングを信じて疑わないその言葉に嘘偽りなどありはしなかった。
そのスティングと同じ滅竜魔導士であり、三大竜と呼ばれるローグも目を開けていた。相棒のフロッシュは横になり、頭の後ろで手を組んでいるローグに寄りかかって気持ち良さそうに眠っている。
一方のグラシアンは2人ほど自分の求める相手に深い思い入れがないのか、それともただ体調を万全に整えるためなのか、静かに寝息をたて、相棒のキセキを抱き抱え眠っていた。
「キセキ・・・応援しててな・・・」
「グラシアンなら大丈夫だよ・・・」
同じ夢を見ているのか、2人の寝言はまるで会話をしているようだった。
人魚の踵の泊まっている宿では・・・
シャワーを浴びる音が聞こえてくるある寝室。銀髪の少女はそのシャワー室へと入ろうかと扉に手を掛けた・・・が、思い止まってドアノブにかけた手を離す。
少女は外の空気を吸いたいと思い、ベランダへと窓から移動する。そこにはすでに先客がいた。
「ミリアーナさん」
ベランダの柵に体育座りしている猫耳
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