想いが交差する夜
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ヴァッサボーネ《お父さん》の残してくれた魔法・・・イメージは掴めてる。後は形にするだけだ。
「ウェンディが頑張ったんだ。俺も頑張らないと」
今日はエルザさんとタッグだったから勝てた気もする。でもウェンディは1人で強い敵と真っ向からぶつかった。俺は大魔闘演舞では単独で戦ったことがまだない。
明日以降、1人で戦える時があったらどんなに部が悪くても正面からぶつかってる。ウェンディに負けてられないし、ウェンディを守るためにも、それは必要なことだから・・・
その日の夜・・・
「「「「「「「「「「ワハハハハハハハッ!!」」」」」」」」」」
クロッカスにある居酒屋、『BAR SUN』。そこでは笑い声が外まで響くほどのバカ騒ぎをしている人たちがいる。
「「「「「「「「「「カンパーイ!!」」」」」」」」」」
その大騒ぎしているのはもちろん俺たち。俺たちはそれぞれコップにビールやらジュースやらを入れて乾杯する。
「今日は気持ちよかったなぁ!!」
「あい!!」
テーブルの上に立ち両手に骨付き肉を持っているナツさんとハッピーが叫ぶ。
「ここギルドじゃないんだから物壊しちゃダメよ!!」
はしゃいでいるナツさんにルーシィさんがそう注意する。まぁ、注意してもナツさんじゃあどうせ物壊すだろうけど。
「見たかい?私の実力」
「あんなのチートじゃねぇか」
酒樽を抱えテーブルに胡座をかいているカナさん。今日の妖精の輝きでMPFをカンストさせたことを自慢気に話していたが、ワカバさんのいう通りだと俺は思う。
「グレイ様!!今日も素敵でした!!」
ジュビアさんが目をハートにし、可愛らしいポーズでグレイさんにそう言う。だけど・・・
「俺・・・何もしてねぇけど・・・」
グレイさんは冷静にそう返す。グレイさん1日目の競技パート以降ずっと出てないですが、そんなことはジュビアさん的には関係ないんだろうなぁ・・・
今日の圧勝に昨日までよりもさらに騒ぐ俺たち。そんな中俺とウェンディ、そしてガジルさんの滅竜魔導士が集まっているテーブルでは反対に落ち込んでいる者がいた。
「せっかくシリルとエルザさんが快勝したのに、私勝てなかったなぁ・・・」
「あれ!?さっきまでそんなに落ち込んでた!?」
ウェンディがジュースの入ったグラスを両手で持ちながらため息混じりにそう言う。ドムス・フラウから出るときはシェリアさんと仲良くなれて嬉しそうだったけど、今はギルドのみんなが祝勝会的なノリになってるせいで勝てなかった自分を責めているんだろうか。
「何言ってんの!!よくやったわよ!!」
「ウェンディ
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