想いが交差する夜
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〜」
「セシリー、少し黙ってて」
ポーリュシカさんとウェンディの様子を見に来ていたセシリーとシャルルがそう言う。
「もちろん!!」
俺が力強くうなずくとポーリュシカさんは満足そうな顔をし、小さく2回うなずき、俺の頭に手を置く。
「よし!これからは無茶な行動するんじゃないよ」
ポーリュシカさんの声のトーンが小さかった時のイメージと重なる。
まだヴァッサボーネとグランディーネがいたときの記憶。よくいけないことをすると怒られ、その後にはこうやって頭に手を置かれ、優しい声をかけてもらった。
「うん!!」
その懐かしさが甦ったのか、いつも目上の人にする返事ではなく、親しい人や一緒にいる時間の長い人にしかしない返事をする俺。ポーリュシカさんはまるで成長した我が子を見るような目で俺を見たあとに頬を緩ませ・・・
「んじゃとっとと帰んな!!どうせマカロフたちと宴会なんだろうから!!」
宴会・・・とは言うものの、なんか毎日やりすぎてもはや普通の夕飯のように感じるから不思議だ。
「よかったらグランディーネも来ない?」
「そうですよ!!皆さんお世話になってますし!!」
ウェンディの提案に俺が乗る。しかし、ポーリュシカさんの答えはもちろんNO。
「バカいうんじゃないよ。私が人間嫌いなの知ってるだろ?」
「「あ・・・」」
最初に会った時に言ってたけどポーリュシカさんは人間が大嫌いらしい。グランディーネは人間が好きなんだけどポーリュシカさんではそこが反対になっているらしい。
「わかったら早く帰りな。ナツ辺りがお腹すかせてあんたら待ってるよ」
「うん!!」
「お邪魔しました」
「世話になったわね」
「バイバ〜イ!!」
ウェンディと俺、シャルルとセシリーはポーリュシカさんに頭を下げ、医務室を後にする。
「それにしてもウェンディすごかったなぁ」
「ホント!?」
「うん!!ルーシィさんとか感動しすぎて泣きそうになってたよ!!」
俺はウェンディが戦っている最中の待機場所のことについて話している。
「シャルルも涙声で「何泣いてんのよ!」っていってたよ〜(笑)」
「ちょっ!!泣いてないわよ!!」
セシリーとシャルルがそう言う。シャルルまで感動するってことはそれだけウェンディの頑張りが伝わったってことなんだな。
ウェンディはセシリーに怒っているシャルルを優しい眼差しで見つめる。その視線に気づいたシャルルは顔を背ける。
「ま・・・まぁ頑張ったんじゃない?」
「すごくかっこよかったよ〜!!」
「ありがと、シャルル、セシリー」
ツンツンしてるシャルルと素直に思ったことをいうセシリー。ウェンディはニコッと微笑みながら2人にお礼を言う。
「で
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