原作開始前
EP.1 砂浜の少女
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グノリアにあるギルド。そこが妖精の尻尾、ロブおじいちゃんの言っていたギルドだ」
「……マグノリアに有ってよかったな。フィオーレの東部にある町だ。というか、マグノリアにあるって知ってたんだな」
「……今思い出したんだ」
『ロブおじいちゃん』という単語に引っ掛かったものの、エルザの沈んだ顔を見て、追及するのはやめた。
背中の傷を見たワタルには、それが鞭打ちでできたものだと分かっていた。漂流していた事といい、どう考えても何らかの事情がある事は確実である。それ以外にも色々と疑問はあるし、それについて推測するのは容易い事ではある。
しかし、それを口にする事は彼女の心を深く傷つけるという事を推測することもまた、簡単にできたからだ。
「そうか。……じゃあ、行こうか」
そして荷物を背負うと、エルザに声を掛け、港町に向かうのだった。
目的地はフィオーレのマグノリア、そして魔導士ギルド・妖精の尻尾。
後に数々の伝説を残し、帰るところを亡くした二人にとっては『家』とも呼べる場所になるギルドである。
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