23話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「海っ!見えたぁっ!」
トンネルを抜けたバスの中でクラスの女子が声を上げる。
今日は臨海学校初日で天気も晴れ。
「おー。やっぱり海を見るとテンション上がるなぁ」
「海かぁ。あんまり行ってなかったなぁ」
「ん?泰人ってインドア?」
「別にそうゆうことじゃなくてただ忙しくてなぁ」
と一夏と喋っていたりしていたら、目的地の旅館に到着。
「ここが今日から三日間お世話になる花月荘だ。失礼の無いように」
「「「「「「よろしくお願いしまーす」」」」」
その後各自、泊まる部屋に移動なので一夏と部屋の確認のためにしおりなるものを見る・・・が。
「・・・一夏よ。見間違いじゃないなら俺たちの部屋が無いんだが」
「いや、無いな。それに先生に呼ばれてたしきっと部屋の案内だろ」
それもそうなので先生達の元へ向かう。
「さあ、ここだ」
「・・・マジすか」
「ああ、最初はお前らで部屋を使わせる予定だったんだがな。それだと絶対に就寝時間を無視した女子が押しかけるだろうと思ってな」
「いやそれは良いんですよ織斑先生。問題はなんで織斑先生と一夏。山田先生と俺なんですかっ!」
「・・・?なにか問題があるのか?」
「・・・それマジで言ってます?」
「いやいや嘘だ枢木。これには理由があってな。枢木はクラスに対してあまり関わって無いような気がしてな。それで山田先生で練習して女性に慣れてもらおうと思ってな」
「・・・言い訳にしては苦しいですよ織斑先生」
「ま、まあとにかくこの部屋割りでいく」
「いや俺はー「枢木さんは私と部屋なの・・・嫌なんですか?」・・・うぐぐ」
俺が織斑先生に反論しようとしていたら山田先生が泣きそうな雰囲気で俺に聞いてきたので俺は断ることも出来ずに、
「・・・・・いや別に嫌じゃないですよ」
「そ、そうですか!」
と顔が花が咲いたように笑顔になり、すぐに元気になった。・・・くそう。はめられたか。
念のためカマをかけてみたが普通の返答が帰ってきたので別にわざとじゃないらしい。余計にたちが悪い。織斑先生は気がついてないみたいたが、これを発端に山田先生を使って頼んで来られたら俺が断れないので危ないとこだった。・・・もしかして俺、押しに弱い?
そして今日は自由時間なのでせっかくだし海へ行くことにする。
「・・・・・これは誘ってんのか?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「いや反応しろよ!」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ