第三十二話 加藤中尉!作者は折り鶴を折れない!!その十
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「修行に励まれて下さい」
「そうします」
子供達はこう応えてだった、そのうえで。
加藤を笑顔で送った、そしてだった。
加藤はその彼等の暖かい心を受けて瞬と共に出陣した、だが。
ジャスティスカイザーは違った、チョップリッターで舞鶴まで向かうがその途中にだった。空から陸からだった。
集中的にだ、見られてだった。
罵声もだ、いつも通り浴びていた。
「墜落しろ!」
「それで死んでしまえ!」
「環境に影響与えずに死ね!」
「さっさと地獄に落ちろ!」
「というか撃墜しろ!」
「高射砲かミサイル持って来い!」
こう言うのだった、だが。
その彼等の言葉を受けてだった、そのうえで。
例の二人はその彼等にだ、メガホンを使ってヘリの中から反論した。
「撃墜出来るものならしてみやがれ!」
「このチョップリッターは只のヘリじゃねえぞ!」
「核ミサイルの直撃でもビクともしないんだ!」
「バンゲリングベイだと一万ダメージ受けても海が青いままな位だぞ!」
そこまで頑丈だというのだ。
「それで撃墜出来るかよ!」
「ついでに言えば故障もしねえぜ!」
「整備ロボがちゃんとしてるからな!」
「残念だったな!」
こう言うのだった、そのうえで舞鶴に向かう。だが京都市から北に行くと。
その眼下は山ばかりだ、それで二人も言うのだった。
「舞鶴に行くまでな」
「山ばかりだな」
「まあ京都はこうだよな」
「ああ、京都市とかの周りはな」
それこそとだ、二人で罵声をBGMにして下を見下ろしつつ話す。
「山ばかりでな」
「険しいんだよな」
「だから舞鶴に行くまでな」
「山ばかりだぜ」
それでだ、その山々を越えていってなのだ。
「晴れて舞鶴か」
「電車だと遠いな」
「昔は歩いていったんだよな」
「大変だっただろうな」
二人はかつてのことにもだ、しみじみと思いを馳せた。
「そもそも舞鶴って若狭でな」
「京都とはまた違うんだよ」
この場合で言う京都とは京の都即ち山城の国という意味でだ。山城と若狭はまた違う国であったのだ。それも長きに渡って。
「その舞鶴に軍港を築いた」
「帝国海軍の慧眼だな」
「日本海の中心と言っていい場所にな」
「そこに軍港を築いてな」
「日本海の守りの要にした」
「帝国海軍流石だぜ」
二人は帝国海軍へのリスペクトも述べた。尚海軍衆はその帝国海軍が生まれ変わった姿と思っていい。
だがそんなことはどうでもいい、この作品においてはこの二人ですら敵の前身組織へのリスペクトを忘れないのだ。
「で、その舞鶴に行って」
「まずは肉じゃが食って」
「ついでに舞鶴銘菓でも買うか」
「それで舞鶴見物だな」
「海自さんの基地も見学しようぜ」
「岸壁にも行くか」
そう
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