第四十八話 音楽の神様その四
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「やっぱり」
「そうだと思います」
「神様がいるからこそ」
「人と人の不思議な出会いがあります」
「運命の出会いってやつが」
「あります、そして」
「会った人の運命にですね」
僕はまた早百合先輩に言った。
「会ってそうして」
「大きく関わります、いい出会いも悪い出会いもありますが」
「悪い出会いはありますね」
僕はまずこちらから話した。
「確かに」
「はい、悪い人と出会って悪いことになる」
「そういうこともありますね」
「そうした人とは別れるべきです」
会ってそうしてというのだ。
「絶対に」
「自分に悪いことになるからですね」
「進んで悪い目に遭うことはありません」
「そうですよね、やっぱり」
「はい、人はです」
それこそというのだ。
「悪い人とは付き合うものではありません」
「悪い影響を受けるから」
「悪い目にも遭いますから」
早百合先輩は眉を曇らせて話した、その目は過去を見ているものだった。
「そうした人とは別れるべきです」
「絶対にですね」
「そうです、しかし」
「いい人とはですね」
「お付き合いすべきです」
「悪い関係はすぐに切っていい関係はですね」
「ずっと続けるべきです」
こちらはというのだ。
「それがいいです」
「シビアですね」
「実際にとんでもない人に会ったこともあります」
「っていいますと」
「ピアノをする資格もない様な人が」
「何か凄い人だったみたいですね」
「非常に底意地が悪く部活の出席簿で仲の悪い人のそれを出席したのを含めて全てです」
出席していたにも関わらずというのだ。
「欠席にしていました」
「それ最低ですね」
「それで先生にばれて退部させられました」
「先生が気付いてよかったですね」
「頭の悪い先生なら気付きませんでした」
実際にそうした先生がいるから厄介だ、学校の先生は学校の成績だけでなれて実際の知能の出来は考慮されないからだろうか。だから学校の先生という職業は他の職業と比べてかなり頭の悪い人が多いみたいだ。
「そうなっていました」
「そうですね、とんでもない奴ですね」
「男子生徒でしたが」
「早百合先輩もですね」
「少しお話もしていましたが」
「そのことからですか」
「関係を断ちました」
そうされたというのだ。
「実際に」
「そうされたんですね」
「はい、本当に」
「確かに。そんな人と一緒にいても」
「悪いことしかないですね」
「若し影響を受ければ」
その時はともだ、早百合先輩は話してくれた。
「自分が嫌なことになりますから」
「だから余計にですね」
「そうしたことは気をつけています」
「そうなんですね」
「はい、それと」
「それと、ですか」
「今私、私達がいる八条荘
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