胡蝶の夢
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され、舌で抜かれた玉茎はすっかり勃ち上がり、先端から滲む先走りが糸を引いていた。
そこを長曾我部のかさついた指で擦られると堪らなく腰が振れてしまう。
「俺のもあんたの唇で触れてくれ」
普段の毛利ならその言葉を聞くだけでも怖気が震えて目の前から長曾我部の存在を消したくなるところだが、今日は彼も少し狂っているようだった。
言われた通りに唇を開き、男臭い臭いを放つ長曾我部の股間に顔を近付ける。
幾たびも肌を合わせながら、彼の男根を目の前にしたのは初めてで思わず気が引けてしまったが、長曾我部に出来て自分に出来ぬことはないと気を奮い立たせて舌を這わせてみた。
塩っ気があるだけで特に不快な味はしない。
それより舌で触れた性器が熱く膨らみ、反り返る硬さに頭が痺れる感覚がした。
自分の舌の動きに合わせて長曾我部が感じ、腰を震わせる姿を見たことに満足感を覚えてしまう。
どちらともなく唇を近付けて、舌を弄り、口腔内を貪り、肌を触れ合わせた。
「好きだぜ、毛利」
感情に任せて口走る長曾我部に乗せられて、毛利も自分もだと応えてしまう。
口にしてからしまったと我に返って否定しようとしたが、長曾我部にはしっかりと聞かれてしまっていた。
「なんだって、もう一度言って見ろ、ほら」
「……喧しい」
「生涯俺だけだと誓え。言えたら抱いてやる」
「貴様がだろう。誰にものを申しておる」
「ったく、可愛くないねえ」
可愛げないのは長曾我部も同じだ。
言葉遊びも飽きたのか、毛利の中に長曾我部が入ってくる。
何度彼を受け入れようと最初の痛みはなかなか慣れるものじゃない。
毛利を気遣うように最初は緩慢に、やがて亀頭で抉るように前立腺を突かれると、徐々に毛利の息も上がり、肌も汗ばみ始める。
「……ああ……っ、ちょ…、曾我部……っ」
「ほんと可愛いぜ、あんた。責任取ってくれよな」
「……なに…を」
「あんたじゃなきゃ勃たねえんだよ。いや、勃つことは勃つが、誰を抱いても味気ない。俺にゃあんたのこの尻が一番相性いいらしい」
「……愚弄を……っ、」
「愚弄なんてしてねえだろ。あんたを誰より愛してるって……、言ってんじゃねえか」
「だ…まれ……ッ! 」
激しく突かれて声も出なくなった。
小刻みに動かれると何も考えられなくなる。
「……ああ…っ、……ん…っ、……く、来る……ッ、……長、曾我部…っ」
馴染みの感じが内部を襲い、毛利の身体を駆け巡る。
体内で蠢く長曾我部のモノを締め付けて、彼の身体に爪を立て、しがみついた。
抱き返して来る腕の強さに気が狂いそうになる。
長曾我部の様に言葉に出しはしないが、毛利にとっても彼は他の誰にも代え難い存在だ。
こんな風に抱き合い、嫌
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