016話
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ポールで猛攻を仕掛けるが完全に攻撃を見切られ回避されてしまいその後のネイチャーARM ストーンキューブのカウンターを食らってしまい劣勢に立たされる。
「ハイスピード、13トーテムポール!!!」
「っ!!!」
魔力も集中力も尽きかけていたアルヴィス、だが最後の意地で魔力を振り絞り超高速のトーテムポールで攻撃を仕掛けた。それはナイトのロランの頬を確かに捉えた。そして、アルヴィスはギブアップを宣言した。
「おれは必ずおまえを倒す、ナイトに通用出来る。それが解っただけでも十分な収穫だ、これから鍛える、ジークが俺に見せてくれた全力に報いる事が出来るように」
そこで試合は終了した、結果は3勝2敗。スノウは今までの逃亡生活の疲労などで一時的に戦線離脱が決定したがそれでも十分戦い抜いたといえる戦績であった。そして城へと戻ってきたギンタ達、だがそこでは一人もギンタ達の帰りを迎えてくる人はいなかった。何故ならば………
「生き還ってたんだぁぁああああ!!!!!」
城に一人の男が立っていたからである。人々は恐怖し声を張り上げた、魔力をもつものはその力に直ぐに武器へ手を伸ばそうとしていた。そこに居たのは一見温和そうな顔つきをした少年、だが左腕に巻きつけられている包帯が異形さを引き立てていた。―――あれこそ、チェスの司令塔、ファントム!!!
「ねぇギンタ、僕のこの世界が大っ嫌いだ!!臭くて臭くて堪らない」
一瞬見せた笑みを崩壊させあらわにした狂気の素顔。表情、言葉、魔力、全てが物語っている。あれに満ちているのは狂気そのものだ。
「世界の中心に置くのは常に自分、他者を傷つけ妬み嫌い、それでも自分が正しいと思い込む。それは人間の本質、だから全て殺す事に決めたんだよ」
「ふざけるな!!!そんなの自分勝手の自己満足だ!!俺はてめぇをぶっ倒す!!」
「ダンナと同じ事を言うんだね、それ故に哀れだ」
そう言い何かをギンタの足元へと落とした、それは赤い石、マジックストーンであった。
「強くなって会いに御出でよ、それと………ジークフリード君」
今までギンタにしか目に入っていなかったファントムがはじめて違う人物を目に入れた、それはジークであった。初めて目にする真の意味で狂気に染まった男を前にしたジークはバルムンクに手を伸ばしながら鋭い目つきでファントムを睨んでいた。
「君に酷く会いたがっている人物が居てね、いやむしろ君を欲しがっている」
「俺を………?なら、その欲しがっている奴に伝えろ。俺は俺の物だ。手に入れたいのなら力づくで手に入れてみろ!とな」
「ははははっ!そういうと思っていたよ、それじゃあそう伝えておくよ、あの女性にね」
そう言って消えていくファントム、ジークは身の毛がよだつ様な感覚を味わいなが
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