第10話 悪夢はふと訪れる
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?まあいい、取り押さえろ」
「はッ!」
男達がグイッと鎖を引っ張りリィンの身体を締め付ける。や、止めて、これ以上彼を傷つけないで……!
「はぁ、はぁ……ぐう、あああぁぁぁぁッ!!」
突然リィンが苦しそうに声を荒げる、まさか毒が回ったんじゃ……!?
そう思いわたしはリィンを見る。だがわたしは自分の目を疑った、何故ならリィンの黒い髪が白く染まりだしてるように見えたからだ。
「ガキの様子が……うおっ!?」
「何だ、この力は!?」
「引っ張られる!!」
リィンは大の大人数人に鎖で引っ張られているにも関わらず、逆に自分の方に手繰りよせている。
「があああぁぁぁぁ―――――!!!」
グイッ!!
「「「うわあああぁぁぁッ!!!」」」
ドグシャッ!!!
リィンは鎖を持ち上げて男達ごと地面に叩き付けた。
「リ、リィン……?」
彼の姿はさっきまでと違っていた、黒い髪は白色に染まりアメジストの瞳は血のように真っ赤に染まっていた。
「フィー……コノ姿ハキミニ知ラレタクナカッタヨ」
「リィン……その姿は一体…」
「ゴメン、説明シテル暇ガ無イ。力ガ抑エラレナイ……!」
リィンは苦しそうに胸を押さえる、必死で理性を保つように……
「フィー、キミヲ傷ツケル前ニ……逃ゲロ……早ク!」
「そんな事……」
「グズグズスルナ!僕ヲ困ラセタイノカ!!」
「!?」
リィンがあんなに必死になって怒るなんて初めてだ。
「……分かった、わたしが直に団長達を呼んでくる、だから待っていて!」
「分カッテルサ、僕ハキミトノ約束ヲ破ッタリハシナイ」
「絶対だよ、待っててくれなきゃ嫌いになっちゃうよ!」
「アア、約束ダ……」
わたしはそういって必死で町まで駆け出した。待っていて、リィン!
side:リィン
……フィーは行ったか。良かった……これでもう抑える必要はない。
「カテジナ様、小娘が……」
「アレは別にいい。今は目の前の異常を優先しろ。さもなくば殺されるぞ」
「しかしあの力は一体……?」
「資料には載っていなかった。だがあの未知の力……ヨアヒム様も喜びそうだな。何としても捕えろ」
「で、ですが先ほどより明らかに戦闘力が向上しているかと……」
「ヨアヒム様の命令に逆らう気か?」
「りょ、了解しました!」
男達が何か言ってるがもう関係無い。
「全員で取り囲ん……」
「グシャッ!」
「えッ…?」
男の肩を粉砕した僕はもう……何モ考エテナドイナカッタ。唯破壊スルダケ……ソレ以外ノ事ハ考エル必要ハ
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