本編 第二部
「神になれなかった哀れな存在」
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まってるじゃない、あなたの剣よ、その剣がすべてを断ち切ると信じなさい、実際そうじゃなきゃこのメンバーは組まなかったのよ?友恵?」
「は、はい!」
「賢治、私の後ろをお願いできる?」
「できないっていうと思うかよ?」
「うふふ」
「あらあら、じゃあわたしはお父さんとデュエットするわ、お若いカップルの邪魔しちゃだめだものね?」
「香苗、何故だ、どうして伊佐を俺から引き離す」
「あなたこそ、そろそろ娘離れしなさいな、秋彦さん?」
「うあああ、くそやつらめ、この恨みはらさでおくべきかあああ」
「あら、秋彦さん、ひとりじめは駄目ですわよふたりでゆっくりね?」
「伊佐の両親ってラブラブだな」
「うん、でも賢治の両親もそうなんだろ?」
「ああ、ちかぢか妹か弟ができそうだよ」
「そしたら、お礼参りいかなきゃ交際してますってお知らせとな」
「うう、やっぱするのか」
「あたりまえだ、じゃないと肉体関係までは内では認められてないからな」
「な、ななな!?」
「ふふふ、悪いがもうAはしたんだ。そうなるとBもしたしな、私的にはおまえとのCは結構興味がある」
「おまえ、本当は中身、男じゃねえのか!?すこしは貞操とか考えろ!」
「あはは、中身が男か、そういえばそうかもしれん、だがちゃんと体は女だ、心配するなよ、それにそのほうが男のお前的に居心地いいだろ?」
「うう、確かにな、変に女な奴はつかれるしな。それにおまえのそういうところ、結構好きだし」
「あはは、それにしても父さんも母さんも手が早いな、もうやつらの真ん中で燃えるような踊りっぷりだ。行こうぜやろうども」
「うう、しょうがありまへん。わいは友恵さんのバックアップに専念しますわ」
「ありがとう、キツネさん、今度お稲荷さん、お手製で持っていきますね」
「うんうん、素直でええ子や、おまえさん、うちんとこに嫁にきまへんか?」
「ええ!?狐さんとはちょっと」
「ふうう、これで1万9999回目の失恋かあ、わい、ちょっとげんなり」
「あ、でも男の子はみかけじゃないっていうし、恋人からなら……」
「え、ほんま、友恵さん、命にかえてもお守りします!」
都合のいい狐ね……。
そうして四人が二人に加勢した。まず友恵が
先頭の群れを攻撃、ものすごいスピードで駆け抜けるとほとんどすれ違った奴らを全て一閃で切り刻んだ、残るのは細切れの肉だけ。
そこへ、身の丈千尺はある大狐が躍り出て、
手に手に武器を持って襲い掛かる者どもへ炎の息を吐きかける、たちまち、灰になって跡ものこらない。そして賢治と伊佐がありえない体術で群がる蝿どもを片っ端から吹き飛ばす、それも拳か蹴りの一かすりでもすれば、そのまま、その部位がふっとんだり、体中に
稲妻が走ったように破裂したりする。
伊佐が群がる者どもの一人を捕まえて
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