本編 第二部
「神になれなかった哀れな存在」
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でこの廊下の最下層にある何かをこの文字で封印しているみたいだ。そしてこれは真言でもヒエログリフとも違う、まったく未知の文字だ。恐ろしく一行に内包されてる情報が多すぎる。これを全て解読できたら、今の科学技術がかるく吹っ飛ぶような革命がおきるほら賢治の親父さんがもってたスマートフォンあれもこれと同じような文字だった」
「それで伊佐、どんなことが書いてあるんだ」
「基本的には同じパターンの文を重ねて威力を強めてるようだが、それぞれが全く違う文脈で恐ろしく緻密に文と文が重なりとねじれや波紋の創り方でものすごいエネルギーを生み出している。なあ、島。おまえ、気の具象化ってできるか?」
「へ?そ、そりゃ仙人でも位の高いお方だけができる業でないか?つまり天羅地網をあまねく司る三十三の聖太子から1万八千500階位からそれ以上の天聖とよばれる方々だけですって。あいにく今は天の均衡を保つために56億七千万年後の救済のために動いておられる」
「それは、わかっている。だがこの地球はもはや今がその末世の世なのだ。神がこの世に姿を見せないのであればわたしらがやるしかない、なあ、島できるか?」
「だれか、手伝ってくれへんか、気の流れは見えとるし、ここのものすごいエネルギーを使えばそれはできるだろうが」
「よし、私が、補助しよう、それと賢治、おまえには武術的な気功法を教えてあるよな」
「ああ、経絡から気の流れ、俺の内側のある気は全て納めてある。それを反転して外に使えばいいんだろ?」
「よし」
「伊佐はん、何をしようと?」
「この、封印の力、なにかをかたどっている。もしかするとこの廊下、ただ進むだけでは絶対につかないのかもしれない」
「なんやて?わしはもうこの廊下の終わりまでいったで?」
「それだが、島、それは本当の出口か?その先に気を巡らしてなにかみえたか?」
「いや、真っ暗だった。暗闇が深すぎて進むのがこわいくらいだった」
「だからそういうことだ、きっとそれは本当に何もないんだ。正しい道を行かねばつかない、遅れたり、進みすぎたり、曲がり損ねたりするともうだめなんだ」
「それじゃ、あの門番は……」
「警告だろうな、そっちへは行くなっていう」
「ひい」
「じゃ、いくぞ。いいかこのエネルギーを可視化できるくらいにするんだ」
「じゃあ、わいに気を送ってくれや、そしたら、そのまま、具象化するのに転写するさかい」
「私らの気の力はとても強いぞ?島、吹っ飛ばされて消えるなよ」
「わいをどこぞの地縛霊と一緒にせな、これでもけっこうすごいんだぜ、わし」
「あの、わたしもお手伝いしていいですか?」
「友恵?できるのか」
「要は気を送ればいいんですよね? 気勢を発して敵を制するのは剣の奥義です、わたしだって一介の剣術家、気の応用は心得てます」、すると波影の太刀を出
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