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SecretBeast(シークレットビースト)
本編 第二部 
「神になれなかった哀れな存在」
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ええか、もう事態は世界の終末とかいう、まるでこの世界の最後のページに急に飛んでいってしまってる。今、この世の終末においての人々の行動が試されてる。
ふつうなら、第三次世界大戦だとか、そんな規模のものさえ、起こすのは容易やないのにや。今、地上には赤き竜と黙示録の獣が出現しとる。そしてバハムートとリヴァイアサンもその姿を現している。もう、こんなの怪異なんて言葉を超えているやろ、もはや、人々は沈黙してしまっている。こんな規模の神獣や魔獣が出てきてもはやこれをたとえるなら
最後の審判としかいいようがない」
「わたしはもっとずっと現実的に考えていた」
「友恵……」
「だっておかしいじゃない、あんな化け物がほんとうにいるなんてまるで不思議の国のアリスだわ、それもとびっきりヘビーな。だってああいうものが出てくるならそれそうおうの説得力というものがあってしかるべきだわ、最後の審判にいやおうなく全ての人々が悔い改めたくなるんようなどんでん返しがあって初めてそういう現実に対応できるのだと思うの、あんなものが突然現れてそれもそれが本気で世界をどうにかしようとしてるだなんてあまりに現実からかけ離れて信じろという方が無理だわ」
「でもあんさんの剣術だってもう、神の域やないか」
「私の剣術はまだ説明がつくわ、別に刃が伸びるわけでも真空刃がでるわけでもない、地道に修練してやっとたどり着いたもの、そりゃ、はたから見たら私の剣は神の域かもしれないけど、私自身がちゃんと納得がついてるもの」
「だが、友恵。それは友恵の心の中での話だろ?もはや、友恵の剣は分身したり、まるで剣先から何かが飛んでくるような感覚に普通の人はなる。要は見え方の違いだ。友恵には自分の剣はただの修練の結果だが、人から見れば離れ業」
「そうや、結局そういうことや、異変の真っ只中にいる奴にとって見ればそれは現実の何者でもないが傍から見てるやつにはそれが完全に異変そのもの。恐ろしい怪異という名の悪夢に見えるっちゅうことや。」
「ふーん、まあこの暗い廊下一とって見てもそうだな」
「それがのう、どうもこれは廊下じゃないようなんや」
「なんだって?」
「それがこの廊下、微妙にカーブしててどうもらせん状に地下へ降りて行ってるようなんや、それにようわからへんのやけど、そこいらじゅうの壁によう見たら、よく分からん真言(マントラ)のような文字でなにやら書いてあるんや」
「ん?そういえば暗くて気付かなかったが確かになにかの文字かな?」
「おいおい、ちょっとまてよ。これなんか見覚えがある」
「え、なになに?」
「賢ちゃんの勘は当たってるで、これ、まるでエジプトのピラミッドの中みたいなんや」
「うん、私は語学の知識があって未開語学というまだ解読できてない言語を解読する学問に詳しいんだがこれは、なんだか封印だな。まる
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