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SecretBeast(シークレットビースト)
本編 第二部 
「終末の決戦」
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「目標、完全に沈黙。『シークレットビースト』二体ともにです」
 二体のシークレットビーストはバハムートととの戦闘で沈黙していた。

「こちらの損害は?」
「戦闘機が二百機ほど飛行不能、パイロットは脱出して空母で救助が完了」
「そう、その救助したパイロットのうち、継続して戦闘が可能なものは空母の滑走路に搬送、新しい戦闘機でいつでも出撃可能なように」
「はい!」
「明日香、どう?体は大丈夫?」
『ああ、すごい気持ちいいぜ、槍もまだ半分残っている」
「明日香、槍はできるだけ温存してそれはこちらの切り札、なくなれば替えはないの」
『OK、じゃあ、ちょっと休んでるよ』
「高町司令官、右後方から堕天使の軍が、戦闘機が応戦中」
「よし、また『神の杖』を使うわよ」
「雲の動きに注意、今からこの分厚い雲に風穴を開けてやるわ」
「高町司令官、どうするのです」
「きまってるじゃない、緯度と経度を割り出して雲の中へ『神の杖』を投入するのよ」
「そんな、味方の戦闘機はどうするのです」
「全戦闘機に通例、コード000を開始、用意!」
「コード000、開始を確認、全戦闘機に発信」
「高町司令官、そのコードは」
「『トップシークレット』よ、戦場ではこういう凪の状況が一番こわいのよ、『シークレットビースト』は沈黙。でも撃破まではいってない、たぶんあの二体は通常兵器では破壊不可能、なにかしら魔法のような威力を付与した兵器でなければ通用しない生きてる世界が違うのだ。
通常兵器ではあの二体にはダメージを与えら
れない、だから今細川さんに動いてもらっている。
「高町司令官まさか!」
「そう私はあの二体沈黙させるだけじゃない
撃破すると決めたの!この世の中にあんな怪物がいるとは知らなかった聖書の話なんて、
本当のことだとは信じられなかった。でも滅びは私たちの常識をこえて突然起こるのよ、
それまで私たちが作り上げてきたものをすべて打ち壊して、そんなことさせない。だって私はこの世界が好きですもの。残りの槍は五千発、そして各宗派の多重結界を展開している細川さんの力それでやつらにとどめをさす」

 龍と獣は、たかが人間風情にここまでやられたことに腹を立てていた。どうして人間ごときにやられるのか?憎しみを炎に、激情を油に絶望を死に。彼らを殺すための方法を思案した、幾万の時の間を生きてきた二つの存在はまず人間の心をかき乱すことにした。
最初の計略はうまくいった、古き言葉で世界を乱し混乱を招いて同士討ちをさせようとしただがそれにたいしてやつらは結託して自分たちを強固にした。
 何かが違う、審判の日のはずがやつらはその身をゆだねず懸命に戦おうとしている。
獣と龍は思った。もう、ただの子羊ではなくなった。
運命にあらがおうとする勇者なのだと。
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