本編 第二部
「終末の決戦」
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り効果が高いらしい獣の腕がもがれ、龍が勢いに飲まれて後方に百キロメートル後退した。
「し、司令官、堕天使の軍の勢いが落ちてます、それどころか飛べなくなって地に落ち始めてます」
「ふう、対空戦もやはりねばり勝ちのようね。このときのために作った特殊燃料のおかげでどうにか戦い抜けたようですわ。さあ、砲弾がつきたらまたやつらも力をもりかえすわ、通常兵器、そろそろ運転再開させますわよ」
「ええ、司令官あれって切り捨てたんじゃ」
「今の文明社会の利器を切り離してどうやって六十億人もの人間を守るのですの、さあ、こちらも電子戦はじめるわよ」
「は、はい」
すると高町は例のフラスコ装置から、複雑な信号を送り始めた、これは、そのまま、巨大な量子コンピューターになるらしい。空母「いずな」作戦名「いかづち」とはここまでをよんでつけた名だったのだ。
量子コンピューター―実現すれば世界中の
パスワードや暗号がすべて意味をなさなくなる、衛星でさえ、狂わすことのできるモンスター級巨大サーバーだ。それに周りの空母の管制塔がリンクして一つの巨大ネットワークを形成する。なにしろこっちは世界中の電力を使い放題。節電は正反対の天光の策である。
「やはり、相手の暗号は666を基盤。ここに知恵が必要である666とは人間をあらわしている。知恵あるもの。その謎をとけ。6という数字は5という素数の次の数字。完全な数字…5の次…足す一 完全に近い不完全。その上での人間という意味、それらが複数。……人々、人類。6足す6足す6は18、
ふむ、でもこの数結構便利ね、なんにでも代用できるし、こういう原理的に有利に働く数を相手に知能戦をしかけるのは愚かね。、でも魔性がついてはなれないような不吉な数字はあまり使わないほうがいいわ。そうね666を裏返して999?111から999。なるほどたしかエンジェルナンバーとかいう奴ね。それぞれに意味がある。これが一番の緊急コードかしら。悪魔は絶対に神に勝てないようになってるはず、でなければ天地がひっくりかえっているもの。そう、人は信じる力によって奇跡を起こす。私は、自分とこの世界そして今戦っている人すべてを信じているわ、そしてここまで戦わせてくれた神も信じ始めている。でも人間はまっすぐに進むということをとても難しいと感じるもの、物質的なものを越えて精神の域にまで達してはじめて奇跡は起こる、さあ、もう一秒13分のロス、敵の侵入速度はものすごいわ、でもパンドラの箱も結局一つはのこるもの」
高町はわけのわからないことをつぶやきながら必死に三次元型キーボードを動かし通づける。それ手をすっぽり覆ってしまうようなもので指先から手首までの動きに反応して、ものすごい高精度の入力ができる。
そして今目の前には一つの立体ホログラムがある。
それはまるで蝶難解なルービッ
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