本編 第二部
「終末の決戦」
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母「いずな」機能全停止、ほかのイージス艦が手旗信号で打電、われ、本艦強力な電波干渉をうけたり、よって援護、不能」
「どういうことですか?高町司令官」
「落ち着きなさい、現代戦において敵国へのサイバー攻撃は常識、やられたわ、
自身の力を電磁波に変えてこちらのサーバをハッキングしてるのよ。
全艦、補助電源に切り替え、手動にスイッチ。
「な?正気ですか、ハープーンなどのミサイルは精密な演算から成り立ってるんですよ?」
「あなたは、こんな状況であんな面倒な兵器を使うつもりなの?」
「え?」
「いい?人間最後に信じられるのはアナログだけよ、この船にはそのための手動装置が組み込まれているの。そして戦闘機も高度なOSを必要としない、完全な手動攻撃機なの」
「そんな。サイバー攻撃を受けておいてその不利な状況はどうやったって覆せないわ、それにあともう少しで太陽系ごと吹き飛ぶかもしれないのですよ?」
「人間は、素手でピラミッドを作り、パルテノン神殿を築き、始皇帝の陵墓を造ったのよ
世界の終わりくらいどうどうと姑息な兵器に頼るのをやめなさい!全機、ミサイル等の装備を捨てよ、ただしミサイルの切り捨て位置に注意、そのミサイルは手動で機雷になる」
「司令官、ソナーに反応、相当数の未確認潜水物体を感知」
「全機、ミサイルの切り捨て用意、放て」
一万を超えるミサイルが海中に投下、そのまま各イージス艦が司令塔になり、爆破、海中の敵にダメージ。
す、すごい大海中の敵へのそなえもしてあるなんて。
「司令官、全方位に堕天使の軍が、戦闘機が落とされています」
「搭乗員の避難を優先、絶対に一人も死なせるな!空母「いずな」メインデッキ開閉。他
空母も同様に!」
「ええ?メインデッキ開閉?」
「そう、その赤いラベルのボタンよ」
「これは非常時の脱出用ボートのボタンじゃ」
「脱出?世界の存亡がかかっているのに、そんな観念、あるはずがないでしょ、いい、相手は堕天使。そして悪魔なのよ、もともと滅することなどできないのよ、悪という概念そのものも滅することができないのと同然にね。
でも人間はそれに絶えず打ち勝ち、憎しみと悲しみ、嫉妬や激情に負けずに生きていくものなのよ、これはそのためのボタン。さあ、空母「いずな」の本領発揮!」
メインデッキが開閉されると巨大な砲門が三っつ三連ででてきた。
「そんな、空母に大砲なんて!」
「大艦巨砲主義万々歳ぃいい!さあ、その弾頭で相手をぶち抜いて、いい?各砲門は、それぞれ操舵トリガーによって制御されるわ、つまり当たるか当たらないかは各艦の搭乗員の腕にかかっているのですのよ。弾は次元縮小を起こす特殊弾丸、相手のエントロピー増大を抑制するわ」
「司令官、こんなもので倒せるのでしょうか?」
少尉は青い顔をしている。それに対し
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