暁 〜小説投稿サイト〜
レインボークラウン
第二百六十六話

[8]前話 [2]次話
             第二百六十六話  四個で慣れて
 赤音は光のボールをまずは四個同時に扱うことに集中していた、毎日魔法の勉強に励んでそうしていた。
 その赤音を見てだ、葵がまた言った。
「何か四個同時に動かすことに集中してるわね」
「うん、まずはね」
「四個に慣れて」
「それからなの」
 赤音はこう葵に話した。
「五個にしていくつもりなの」
「五個が目標なのね」
「そうなの、それを目指してるから」
「四個に慣れて」
「それからって考えてるの」
 今m庭でその四個の光の球を動かしながら言う、球は自分の思考に合わせて動くので自分は特に動いてはいない。
「徐々にね」
「そう、一気にいかないで」
「徐々によね」
「いくのがいいの」
 葵は微笑んで赤音に言った。
「私もそうしたことはしないから」
「少しずつなのね、お姉ちゃんも」
「そうしてるの」
「基礎を固めてなの」
「お勉強もスポーツもね」
 そのどちらもというのだ。
「まずは基礎をして」
「それからなのね」
「徐々にレベルを上げていってるの」
「やっぱり徐々になのね」
「だって一気にレベルが上になってもわからないじゃない」
 葵は正論から妹に話した。
「そうでしょ」
「私もそれがわかったわ、五個一気にやってみたら」
「上手くいなかったのね」
「そうなの」
 実際に、というのだ。
「だからなの」
「徐々になのね」
「そうしていってるの」
「いいことよ、じゃあね」
「このままね」
「やっていくといいと思うわ」
「あと一個だし」
 四個だからだ、五個までは。
「ここでしっかりと足場固めて」
「目標の五個にね」
「いくわ」
 こう言ってだ、赤音は今も四個のボールを同時に扱っていた。それは少しずつであるが確実に上手に使えるようになっていた。


第二百六十六話   完


                       2015・8・24
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ