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ユキアンのネタ倉庫 ハイスクールD×D
ハイスクールD×D 妖狐伝
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に触っちゃダメだ。力の塊だから何かあると問題が出るから。触る時はちゃんと許可を取ってからだな」

「ごめんなさい」

「素直な子は好きだぞ」

軽く頭を撫でてから傘を肩に担ぎ、おしぼりで手を拭いてやってから尻尾を差し出す。

「優しくな」

「いいの?」

「ああ、構わないよ」

少女はおそるおそる尻尾に手を伸ばして尻尾に触れる。

「ふわぁぁ、すごい手触り!!それにあったかい」

少しずつ大胆に触り始め、最後には抱きついて頬ずりまでする。まあ、気持ちはわからないでもない。今でもオレは尻尾に包まれて眠っているからな。しばらくして十分に堪能したのか尻尾から離れる。髪が乱れているのをオレのつげ櫛で梳いて整えてやる。

「ありがとう」

「どういたしまして。それよりも団子、硬くなっちまうぞ」

そう言うと慌てて団子を食べ始める少女を見て少しだけ笑みがこぼれる。良い所の出でも、子供らしく出来ているということは良い家族なのだろう。そう思いながら、尻尾の手入れをする。櫛を通して枝毛を爪で切り、隣で団子を喉に詰まらせている少女の背中を叩いてお茶渡してやる。団子を食べ終わり少しだけゆっくりした後に裏京都への入口へと誘う。

「ここは?」

「この小屋から少しは楽しめる場所に入れるんだよ」

少女の手を引いて小屋へと入る。

「おや、坊。そっちの子は?」

門番のヌリカベの土門が声をかけてくる。

「何、神社巡りに飽きた子の案内だよ。オレが付いているから、通してくれるか」

「まっ、妖怪の懐で暴れるような馬鹿もめっきり減ったし、坊が付いてるなら問題ないじゃろう。お嬢ちゃん、坊から離れるなよ。ちぃっとばかし乱暴者というか、酔っ払いがいるからのう」

「またこんな時間から呑んだくれてる、ああ、鬼どもか」

「うむ、あれはああいう種族だから気にしたら負けじゃ。さて、ようこそ裏京都へ」









疲れ切って眠ってしまった少女を背負い、肩には蛇の目を貼った傘を担ぎ、桔梗から知らされているホテルへと向かう。良い所の出だとはわかっていたが、まさか現魔王の一角を輩出したグレモリー家だったのは予想外だった。グレモリー家が宿泊しているホテルに近づくと、入口の所に紅髪の若い男性と銀髪の女性が立っていた。

うわぁ〜、男の方、魔王サーゼクス・ルシファーじゃないか。ってことは隣の女性がグレイフィア・ルキフグスか。戦いになることはないが、戦えば京都は壊滅だな。こっちも全力の十尾の妖狐形態じゃないとどうしようもない力を感じる。嫌いなんだよね、妖狐形態。尻尾と耳が生えるだけの獣人形態はともかく、巨大な狐となる妖狐形態はメリットよりデメリットの方が大きくて嫌いだ。獣性を強くなるからコントロールも
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